ストレスは特発性血小板減少性紫斑病の原因として関連がありますか?
特発性血小板減少性紫斑病の発症原因において、ストレスの関与は不明です。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の発症は、血小板に対する自己抗体ができ、この自己抗体により脾臓で血小板が破壊されるため、血小板数が減少します。しかし、なぜ自己抗体ができるのか、はっきりとはわかっていません。
小児ITPの場合、ウイルス感染や予防接種の先行があり発症することが多く、これらが自己抗体産生の原因と考えられています。
一方で、慢性型となりやすい成人ITPの場合、原因を特定できないことがほとんどとされます。
ただ、ITP患者さんの多くが、発症に伴い、倦怠感やうつ症状を経験するなどのストレスを抱えています。
ITPと関わる上で、出血症状や血小板数だけでなく、生活スタイルやストレスレベルも意識する必要があるといえます。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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