特発性血小板減少性紫斑病(ITP)ではどのような検査を行いますか?

主に血液検査で血算や血液像、免疫などの検査が行われます。

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)では、主に以下のような検査が行われます。

末梢血検査(血算)

血小板の数が10万/μL以下か、赤血球や白血球の数や形に異常がないかどうか調べます。

末梢血塗抹検査

顕微鏡で血液の細胞を直接観察し、血小板・赤血球・白血球の形や成熟に異常がないことを確認します。

骨髄検査

血液をつくる細胞の骨髄そのものに病気がないかを確認します。

生化学検査

肝機能や腎機能、炎症の有無などを調べ、肝臓病や膠原病など別の病気が原因ではないか調べます。

免疫血清学的検査

血小板に結合した免疫グロブリン(PAIgG)や自己抗体を測定し、免疫が関わる病気かどうかを見極めます。

血漿トロンボポエチン(TPO)濃度、幼若血小板比率(IPF)

血小板減少症の種類を鑑別します。通常、IPFは高値、TPOは変化しません。

なお、現在は「免疫性血小板減少症」と呼ぶことが提唱されています。

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株式会社BearMedi 臨床検査技師

佐々木 祐子 監修

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