突発性発疹とあせもの違いを教えてください。
突発性発疹はウイルス感染による発熱と解熱後の発疹、あせもは汗による皮膚の炎症です。
突発性発疹はウイルス感染症であり、あせもは汗による皮膚の炎症です。どちらも赤ちゃんによくみられる皮膚の症状ですが、原因や見た目、対処法が大きく異なります。
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型、または7型というウイルスに感染することで起こる病気で、生後6ヵ月〜1歳半頃の赤ちゃんに多くみられます。
感染している子どもの唾液や、呼吸器の分泌物を通じて周囲へ感染するします。
特徴は、突然の高熱が3日前後続き、解熱後に全身に発疹が出ることです。発疹は顔、お腹、背中を中心に現れ、細かく淡い赤色で、あまり隆起していません(斑状)。
かゆみや痛みはあまりなく、数日で痕を残さずに、自然に消えるため、特別な治療は不要です。
一方、あせも(汗疹)は、汗をかいたあとに、熱気や湿気で皮膚の汗腺が詰まり、炎症が起きることでできる発疹です。周囲へ感染する病気ではありません。
首まわり、背中、肘の内側など、汗をかきやすい場所に現れます。赤くプツプツしていたり、小さな水ぶくれのようになることもあります。
かゆみを伴うことが多いため、症状の程度に応じて、医師がステロイド外用剤を処方することもありますが、汗をよく拭く、通気性のよい服を着る、こまめに沐浴やシャワーで、皮膚を清潔に保つことが予防と対処につながります。
症状が長引いたり、気になる発疹がみられる場合は、皮膚科や小児科の受診をおすすめします。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
J.Cherry, S.L.Kaplan, G.J.Demmler-Harrison, et al. Feigin & Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases, 59, 559-561.e2, 9th ed., in 2 vols. 2025, ELSEVIER.
国立感染症研究所感染症情報センター.突発性発疹.国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト,https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/roseola/010/exanthem-subitum.html(参照 2025-05-26)
Kliegman. Nelson Textbook of Pediatrics, Chapter 702, 4134-4136.e2. 2025, ELSEVIER.
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