突発性発疹の症状に鼻水や咳はありますか?
あまり一般的ではありませんが、鼻水や咳が出ることもあります。
鼻水や咳は、突発性発疹の症状として典型的ではありませんが、みられることもあります。
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型、または7型による感染症で、主に6か月から1歳半頃の子どもにみられます。この病気の特徴的な症状は、3日前後続く突然の高熱と、解熱後に全身に現れる発疹です。
咽頭炎症状(喉の痛みや赤み)や、首周りのリンパ節の腫れもしばしばみられます。また、年長児では、頭痛や腹痛を訴えることもあります。
その他にみられる突発性発疹症の症状として、以下のものが報告されています。
- 口の中の上あごの粘膜(口蓋)に小さな赤い斑点が出る(65%)
- 咳(62%)
- 鼻漏(61%)
- 下痢(24〜68%)
- まぶたのむくみ(30%)
- 赤ちゃんの頭のてっぺんのやわらかい部分(大泉門)が膨らむ(26%)
- まぶたの裏側の粘膜が赤く腫れたり、目やにが増える(25%)
- 嘔吐(21%)
- 急性中耳炎、鼓膜の発赤(8%)
鼻水や咳が、突発性発疹でみられることはありますが、突発性発疹の典型的な症状ではなく、あったとしても軽微です。
上気道症状(鼻水、咳、喉の痛みなど)が目立つ場合には、他のウイルス性の感染症の可能性も考えられます。
また、突発性発疹症は解熱後に発疹が出て初めて診断がつく場合も多く、発熱中は他の風邪と見分けがつかないこともあります。気になる症状がある場合には、小児科を受診しましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
Y Asano et al. Clinical features of infants with primary human herpesvirus 6 infection (exanthem subitum, roseola infantum). Pediatrics. 1994, 93, 104-8..
Renata Artimos de Oliveira Vianna et al. Role of human herpesvirus 6 infection in young Brazilian children with rash illnesses. Pediatr Infect Dis J . 2008, 27, 533-7.
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