突発性発疹と手足口病の違いや見分け方を教えてください。
原因ウイルスが異なり、突発性発疹は解熱後に全身に発疹、手足口病は発熱と同時に口や手足に水疱が出ます。
突発性発疹と手足口病は、発疹の出る部位やタイミング、見た目で見分けられます。
突発性発疹は生後6か月~1歳半頃の赤ちゃんに多くみられ、初めての高熱の原因として多くの赤ちゃんが経験する病気です。
多くはヒトヘルペスウイルス6型、または7型が原因で、突然の高熱が3~5日続いたあと、解熱とほぼ同時に全身に細かい赤い発疹が出現します。発疹はお腹や背中、顔などに広がりますが、かゆみや痛みはあまりなく数日で消えます。
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどが原因で、夏場を中心に、1歳~5歳くらいの子どもによくみられる病気です。
突発性発疹ほど高熱が続くことは少なく、発熱とほぼ同時期に、口の中(特に口蓋・頬・舌)に小さな水疱や潰瘍ができ、手のひらや足の裏にも発疹や水疱が現れます。
見分けるポイントは、以下の通りです。
①発疹の場所と種類
- 突発性発疹:胴体を中心に、赤く平たい発疹
- 手足口病:手のひら、足の裏、口の中に、透明~白っぽい水ぶくれ
②発熱と発疹のタイミング
- 突発性発疹:数日の高熱後、解熱とほぼ同時に発疹が出現
- 手足口病:発熱とほぼ同時に発疹が出現
突発性発疹と手足口病は、どちらも乳幼児によくみられるウイルス感染症で、一般的には軽症で自然に回復しますが、まれに重症化したり、重篤な合併症を引き起こすことがあります。症状が強い・長引くなどの場合は、小児科を受診しましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
J.Cherry, S.L.Kaplan, G.J.Demmler-Harrison, et al. Feigin & Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases, 59, 559-561.e2, 9th ed., in 2 vols. 2025, ELSEVIER.
国立感染症研究所感染症情報センター.突発性発疹.国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト,https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/roseola/010/exanthem-subitum.html(参照 2025-05-26)
国立感染症研究所感染症疫学センター.手足口病.国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト,https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/hfmd/010/hfmd.html(参照 2025-05-26)
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