X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎とはなんですか?
レントゲンでは明らかな異常がないが、体軸性脊椎関節炎の症状がある病型です。
X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎とは、体軸性脊椎関節炎という大きな病気のグループの中に含まれる病気の型のひとつです。これは、主に次の条件を満たす患者さんを指します。
- 特徴的な症状がある:発症から3ヶ月以上続く腰背部痛があり、特に安静で悪化して運動で改善するという炎症性の特徴を持つ腰痛がある(通常45歳未満で発症する)。
- X線基準を満たさない:強直性脊椎炎(AS)の診断に用いられる改訂ニューヨーク基準のX線基準(仙腸関節の両側または一側に進行した変化)をまだ満たしていない。
なぜこの概念が重要なのか
従来の強直性脊椎炎(AS)の診断基準は、X線写真に明らかな変化が現れる必要があったため、早期の患者さんを診断することが困難でした。しかし、この病型の概念が導入されたことで、X線で変化が見え始める前の早期の段階でも、MRI検査などを用いて炎症の所見を捉えながら、適切な治療介入を早く始めることが可能になりました。
この病型の患者さんは、必ずしも全員が将来的に強直性脊椎炎(AS)に進行するわけではなく、ASに進展しない軽症例や、中には自然に症状が消失する方(約10%)もいることが知られています。しかし、早期からの治療は重要であり、強直性脊椎炎(AS)に準じた治療が行われます。
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(参考文献)
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体軸性脊椎関節炎
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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