神経膠腫でIDH遺伝子変異の有無を調べるのはなぜですか?
IDH遺伝子変異は、腫瘍の分類、悪性度、および治療方針を決めるうえで重要なバイオマーカーだからです。
IDH遺伝子変異は、腫瘍の分類、悪性度、および治療方針を決める上で重要なバイオマーカーだからです。
IDH遺伝子変異は、変異型と野生型の2つに分けられます。
変異型IDH
IDH遺伝子変異があり、酵素の働きが変化し、腫瘍代謝産物である「2-ヒドロキシグルタル酸(2-HG)」を異常に産生します。この物質が細胞の分化を妨げ、がん化を促します。比較的若い世代(30代〜40代など)のびまん性神経膠腫に多く見られます。野生型に比べて予後(経過や見通し)が比較的良好である傾向があります。
野生型IDH
IDH遺伝子に変異がない状態で、膠芽腫(こうがしゅ)などのきわめて悪性で進行の早い腫瘍に多く見られます。浸潤性が強く、進行が早いため、一般的に予後不良とされます。
また、2025年9月に、国内初のIDH遺伝子変異型びまん性神経膠腫に対するIDH阻害薬(ボラシデニブ)が承認され、この薬の使用するかの判断にも、IDH遺伝子変異を調べることは有用です。
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(参考文献)
神経膠腫(グリオーマ) 治療.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/glioma/treatment.html.(参照 2026-10-27).
市村幸一ほか. 遺伝子変異からみた神経膠腫の発生機序. 脳神経外科ジャーナル. 2014, 23, 532–540.
KEGG MEDICUS.“医療用医薬品 : ボラニゴ”..https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071842,(参照 2026-10-27).
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文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
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