急性骨髄性白血病
同義語
AML、急性骨髄芽球性白血病、急性非リンパ性白血病
「急性骨髄性白血病」とは、白血球になる前の細胞に異常が起こり、がん化した細胞が骨髄で増える病気です。息切れや動悸、鼻血、発熱、感染症などの症状が見られます。これらの症状が現れた場合は、速やかに血液内科を受診しましょう。
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
「急性骨髄性白血病(AML)」とはどのような病気ですか?
白血病のひとつであり、血液の元になる造血細胞に異常が起こり、がん化した細胞が増える病気です。
急性骨髄性白血病の原因は何がありますか?
男性、高齢、喫煙、放射線、化学物質曝露、血液疾患の既往、遺伝子疾患などがあります。
急性骨髄性白血病の患者さんの余命はどのくらいですか?
5年相対生存率は32.4%と報告されています。患者さん側の要因と、白血病細胞の特徴が余命に影響を与えます。
急性骨髄性白血病の患者さんの生存率はどのくらいですか?
5年相対生存率は32.4%と報告されています。
10代や20代などの若年層でも急性骨髄性白血病になるリスクはありますか?
急性骨髄性白血病は、発生年齢の中央値は約70歳ですが、小児を含めすべての年齢で発症します。
急性骨髄性白血病になりやすい人の特徴はありますか?
急性骨髄性白血病の発症には、高齢や喫煙、化学療法・放射線療法の既往など、さまざまなリスク要因があります。
ストレスが原因で急性骨髄性白血病になることはありますか?
急性骨髄性白血病の発症において、ストレスが直接的な原因とは考えにくいです。
急性骨髄性白血病の進行速度はどのくらいですか?
適切な治療がなされない場合、白血球や血小板減少による感染症や出血により短期間で死に至ることもあり得ます。
急性前骨髄球性白血病とはなんですか?
急性前骨髄球性白血病は、急性骨髄性白血病の10~15%を占める、特殊な遺伝子転座をもつ病気です。
急性骨髄性白血病の再発率と再発後の余命はどの程度ですか?
急性骨髄性白血病の再発率は40~60%程度で、再発後の5年生存率は、20~40%程度です。
高齢者の急性骨髄性白血病はどのような特徴がありますか?
高齢者の急性骨髄性白血病は、若年者に比べて予後が悪いという特徴を持ちます。
急性骨髄性白血病のステージ(病期)について教えてください。
急性骨髄性白血病には、病期はありません。その代わりに、FAB分類やWHO分類などが用いられます。
急性骨髄性白血病の染色体異常について教えてください。
急性骨髄性白血病にはさまざまな遺伝子異常を持つものがあり、予後や治療法が異なります。
高齢者が急性骨髄性白血病の治療をしない場合、余命(生存率)はどのくらいですか?
治療しない場合、高齢者の急性骨髄性白血病の平均余命は1~数ヶ月程度と推測されます。
急性骨髄性白血病の進行速度について、年齢別に違いはありますか?
急性骨髄性白血病は高齢者ほど進行が速く、治療反応率や生存率が低下します。
50代、60代、70代で急性骨髄性白血病になった場合、余命(生存率)はぞれぞれどのくらいですか?
50代は5年生存率約38%、60代は約8〜15%、70代は5%以下で、年齢が進むにつれ予後が悪化します。
症状について
急性骨髄性白血病ではどのような症状がありますか?
息切れや動悸、鼻血や歯ぐきからの出血、発熱などさまざまな症状が現れます。
急性骨髄性白血病には初期症状はありますか?
初期症状は、発熱や脱力感など風邪の症状に類似する場合が多くあります。
急性骨髄性白血病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
急性骨髄性白血病の末期症状について教えてください。
白血病細胞がからだ中に広がっている状態で、発熱、体重減少、疲労感、食欲不振の他、臓器特異的な症状として腹部、呼吸器、神経の症状が生じることがあります。また、感染症の合併が見られます。
急性骨髄性白血病ではどのような亡くなり方をしますか?急死することはありますか?
骨髄(造血)機能の低下や白血病細胞の増加、化学療法による副作用等が原因で亡くなられますが、急死もあり得ます。
歯ぐきからの出血(歯肉出血)がある場合、原因として急性骨髄性白血病は考えられますか?
急性骨髄性白血病では白血病細胞の増殖による造血障害で血小板減少に伴い、歯肉出血が生じることがあります。
急性骨髄性白血病は、どのような状態で最後を迎えますか?また亡くなる直前の症状について教えてください。
貧血や感染症、出血傾向を伴い、痛みや倦怠感には、オピオイド薬や麻酔薬が使われて緩和されます。
急性骨髄性白血病の初期症状に気づいたきっかけで一番多いケースは何ですか?
急性骨髄性白血病の初期症状で最も多いのは倦怠感で、次いで発熱です。
治療について
急性骨髄性白血病の場合、主にどのような治療をしますか?
急性骨髄性白血病では、化学療法で白血病細胞を除去し、必要に応じて造血細胞移植を行います。
急性骨髄性白血病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
合併症や感染症に留意ください。退院後は、必要な検査や治療を継続し再発を防止することが重要です。
急性骨髄性白血病はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
年齢により治癒率は異なり、若い方ほど、治癒が見込めることが分かっています。
急性骨髄性白血病での入院期間はどのくらいですか?
まず、完全寛解を目指した寛解導入療法と続く地固め療法が必須であり、少なくとも約半年の入院は必要です。
急性骨髄性白血病の退院後の過ごし方について教えてください。
白血病再発や化学療法による合併症の有無確認のための通院、感染症予防のための生活管理が必要です。
急性骨髄性白血病の療養中に効果的な、赤血球、血小板、白血球を増やす食べ物はありますか?
一般論として、貧血があれば、鉄分を含むバランスの取れた栄養摂取により、その改善が見込まれます。
急性骨髄性白血病の場合、輸血の頻度はどれくらいですか?
急性骨髄性白血病における輸血の頻度は、患者さんの血液検査値、治療、症状に基づき決定されます。
急性骨髄性白血病の場合、治療した時と治療しなかった時の予後はどうなりますか?
急性骨髄性白血病を治療しない場合、余命は数ヶ月程度ですが、治療した場合の5年生存率は20~40%です。
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(参考文献)
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