急性骨髄性白血病の場合、治療した時と治療しなかった時の予後はどうなりますか?
急性骨髄性白血病を治療しない場合、余命は数ヶ月程度ですが、治療した場合の5年生存率は20~40%です。
急性骨髄性白血病を治療しなかった場合の余命は、診断後、数週間から数ヶ月です。
一方で、治療した場合、再発せずに5年以上生存できる確率は20~40%程度です。特に若い患者さんでは、40~50%程度が5年以上生存できます。
再発が起こるのは、通常5年以内であるため、5年を過ぎても再発がみられない場合は、治癒したとみなされることが多いです。
また、かつて白血病において最も予後が悪いとされていた急性前骨髄性白血病は、ATRAを用いた治療の奏効率がとても高いため、現在では、70%以上が治る比較的予後の良い疾患となっています。
このように、早期発見して適切な治療を行えば、予後は改善できますので、早めの病院受診をおすすめいたします。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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急性骨髄性白血病
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「急性骨髄性白血病(AML)」とはどのような病気ですか?
白血病のひとつであり、血液の元になる造血細胞に異常が起こり、がん化した細胞が増える病気です。
急性骨髄性白血病の原因は何がありますか?
男性、高齢、喫煙、放射線、化学物質曝露、血液疾患の既往、遺伝子疾患などがあります。
急性骨髄性白血病ではどのような症状がありますか?
息切れや動悸、鼻血や歯ぐきからの出血、発熱などさまざまな症状が現れます。
急性骨髄性白血病には初期症状はありますか?
初期症状は、発熱や脱力感など風邪の症状に類似する場合が多くあります。
急性骨髄性白血病の場合、主にどのような治療をしますか?
急性骨髄性白血病では、化学療法で白血病細胞を除去し、必要に応じて造血細胞移植を行います。
急性骨髄性白血病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
内科(血液内科)を受診しましょう。
急性骨髄性白血病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
急性骨髄性白血病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
シタラビンやアントラサイクリン系の抗がん剤、分子標的薬が使用されますが、副作用も伴います。
急性骨髄性白血病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
長期の生存が期待できない時は、「造血細胞移植」が行われる場合があります。
急性骨髄性白血病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
合併症や感染症に留意ください。退院後は、必要な検査や治療を継続し再発を防止することが重要です。
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