高齢者が急性骨髄性白血病の治療をしない場合、余命(生存率)はどのくらいですか?
治療しない場合、高齢者の急性骨髄性白血病の平均余命は1~数ヶ月程度と推測されます。
現在は治療しなかった場合の余命が、正確にどのくらいかという検討は倫理的に難しいかもしれません。
1955年に急性白血病の患者さんを治療群と非治療群に分けてその生存を比較した論文があります。
111人の患者さんの記録があり、このうちまったく治療しなかった成人急性骨髄性白血病の患者さんは5名(44~76歳、 中間値:60歳)で発症からの生存平均期間は4.8ヶ月です(1~9ヶ月)。
限られたデータになりますが、この報告から急性骨髄性白血病に対する治療をしなかった高齢者の方の平均余命は発症後1ヶ月から数ヶ月程度だろうと想像されます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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