急性骨髄性白血病の患者さんの余命はどのくらいですか?
5年相対生存率は32.4%と報告されています。患者さん側の要因と、白血病細胞の特徴が余命に影響を与えます。
急性骨髄性白血病(AML)の余命については、診断から5年後に生存している方の割合を示す、「5年生存率」が主に用いられます。国内でのAMLの治療成績を調査した報告では、2006~2011年に治療が行われた小児と若年成人で5年生存率がそれぞれ77.0%、66.5%とされています。
一方、「5年相対生存率」は、病気の診断を受けた方が、その後5年間生存する確率を示す指標です。AMLの5年相対生存率は、米国で2014~2022年に実施された調査では32.4%でした。
AMLの予後には年齢・全身状態・合併症の存在など患者さん側の要因と、白血病細胞の特徴が関係するとともに、治療反応性も重要です。これらの余命を左右する因子により良好な群、中間の群、不良な群の3種類に区別し、生命予後を評価することが一般的です。
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最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
Kayo Nakata et al. Trends in survival of leukemia among children, adolescents, and young adults: A population‐based study in Osaka, Japan. Cancer Sci. 2021, 112, p.1150–1160.
国立研究開発法人国立がん研究センター.“がん種別統計情報 白血病”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/27_aml.html,(参照 2024-07-03).
National Cancer Institutem.“Cancer Stat Facts: Leukemia — Acute Myeloid Leukemia (AML)”.National Cancer Institutem.https://seer.cancer.gov/statfacts/html/amyl.html,(参照 2024-07-03).
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