急性骨髄性白血病の場合、主にどのような治療をしますか？

急性骨髄性白血病の場合、まず化学療法（抗がん剤治療）が行われます。
治療薬は患者さんの年齢や全身状態などにより慎重に判断されますが、多種の薬剤を同時に行う「多剤併用療法」が基本です。
治療の目的は、からだ中の白血病細胞（がん化した白血球）のほとんどを死滅させることです。最初に行われる治療を「寛解導入療法」と呼び、骨髄の中の白血病細胞が5％未満かつ正常な血液を作る力が回復した「寛解」状態となります。

寛解後も引き続き、化学療法が実施されます。再び白血病細胞が増殖を開始しないように、残存した白血病細胞を完全に死滅させます。これを「強化療法」と呼び、数回行うことが一般的です。

以下のような場合には造血細胞移植が検討されます。

• 治療効果が不十分である
• 化学療法のみでは再発率が高いと予想されるタイプ
• 治療中あるいは治療後の再発

造血細胞移植を行う際には、薬物療法や放射線治療を組み合わせて行われます。