膵機能不全の場合、日常生活で気をつけることはありますか？

膵機能不全の場合、栄養バランスを意識した食事をとること、そして禁煙と禁酒がとても大切です。

栄養バランスを意識した食事

膵機能不全では、食べ物を消化する酵素が十分に分泌されず、うまく消化・吸収できなくなります。
脂肪を一度に多くとると、腹痛が下痢などの症状が出やすくなります。また、脂肪の吸収が悪くなることで必須脂肪酸や脂溶性ビタミン（A・D・E・K）が不足することがあります。
そのため、病状に応じて膵消化酵素補充剤を服用しながら、脂肪をとりすぎず控えすぎず、バランスのよい食事を心がけることが大切です。

禁煙と禁酒

膵機能不全の主な原因である慢性膵炎では、喫煙と飲酒が病状を悪化させることがわかっています。
そのため、慢性膵炎と診断された場合は、禁煙と禁酒がすすめられます。
また、喫煙や飲酒は膵臓がんのリスクとしても知られており、健康を守るためにも控えることが重要です。