膵機能不全は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
膵消化酵素補充剤、脂溶性ビタミン、糖尿病治療薬などを用います。副作用については解説をご確認ください。
膵機能不全は、主に次の薬で治療をします。
膵消化酵素補充剤
膵機能不全では、食べ物を消化する酵素が不足し、消化・吸収がうまくできなくなります。そのため、膵消化酵素補充剤を服用して、食べ物の消化を助けます。
膵消化酵素補充剤は、1~5%未満の頻度で肝機能の異常や吐き気などの副作用が報告されています。
脂溶性ビタミン
脂肪の消化が不十分になるとビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンが吸収されにくくなり、体内で不足することがあります。不足がみられる場合は、薬やサプリメントで補充します。
ただし、脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすく、尿で体外に排出されにくいという性質があります。過剰摂取にならないよう、医師と相談しながら服用しましょう。
糖尿病治療薬
膵機能不全では、血糖を下げるホルモンであるインスリンが十分に作られなくなり、糖尿病を発症することがあります。
治療には飲み薬やインスリン注射を使用します。副作用は薬によって異なりますが、共通して注意が必要なのが低血糖です。
膵機能不全について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
日本消化器病学会. 慢性膵炎診療ガイドライン2021 改訂第3版. 南江堂. 2021
David C Whitcomb et al. AGA Clinical Practice Update on the Epidemiology, Evaluation, and Management of Exocrine Pancreatic Insufficiency: Expert Review. Gastroenterology. 2023, 165, 1292-1301.
ヴィアトリス製薬合同会社.“膵消化酵素補充剤 パンクレリパーゼ製剤 リパクレオンⓇ顆粒300mg分包, リパクレオンⓇカプセル150mg”..https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00059741.pdf ,(参照 2025-12-01).
T'sファーマ株式会社.“医療用医薬品 :ランソプラゾールⓇ”.KEGG MEDICUS.https://www.kegg.jp/medicus-bin/japicmed?japiccode=00067346 ,(参照 2025-12-01).
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医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
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