赤ちゃんの身長が高すぎるのは巨人症?何センチから判断する?セルフチェックできる?

監修医師井林 雄太糖尿病・内分泌科 / 福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック

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赤ちゃんの身長が高すぎる場合、何センチから巨人症ですか?

赤ちゃんのときの身長で巨人症とは診断されません。

下垂体性巨人症の診断基準は以下のⅠおよびⅡを満たすもので、いずれの場合もⅣを満たすことです。

Ⅰ:主症候

1)著名な身長の増加

  • 発育期にあっては、身長の増加が著名で、最終身長は男子185cm以上、女子175cm以上であるか、そうなると予測されるもの

2)先端巨大

  • 発育期には必ずしも顕著でない

Ⅱ:検査所見

1)成長ホルモン分泌の過剰

  • 血中成長ホルモンがブドウ糖75g経口投与で正常域まで抑制されない

2)血中IGF-1(ソマトメジンC)の高値
3)MRIまたはCTで下垂体腺腫の所見を認める

Ⅳ:脳性巨人症ほか、他の原因による高身長例を除く

巨人症は何センチからと判断されますか?

特定の身長基準はありません。同年代の平均より著しく高く、ホルモン異常が認められる場合に診断されます。

巨人症は、単に「背が高い」ことだけで診断されるわけではなく、明確に「何センチ以上なら病気」という一律の数値基準は存在しません。医学的には、同性・同年代の平均身長と比較して統計的に著しく高い(標準偏差の2倍である +2SD 以上)状態で、かつ「成長ホルモンの過剰分泌」という病的な原因が証明された場合に診断されます。

統計上の高身長(+2SD)に該当する方の多くは体質的なものであり、巨人症ではありません。診断において数値以上に重視されるのは「成長の速度」です。例えば、1年間で10cm以上伸びるなど、年齢に見合わない急激な伸びが見られる場合、血液検査で成長ホルモンやIGF-1の値を測定し、さらにMRIで脳の下垂体に腫瘍がないか確認します。

巨人症は「現在の身長」ではなく「ホルモン異常の有無」で判断される病気です。成長曲線から大きく外れて急激に身長が伸び続けている場合は、数値にかかわらず、内分泌専門医(小児科・内科)への相談が推奨されます。

巨人症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。セルフチェックは難しいですが、身長の急激な伸びや手足のサイズ変化、顔立ちの変化などがチェックの目安となります。疑う場合は受診をしましょう。

巨人症は成長ホルモンの過剰分泌によって起こりますが、日々の身体の変化に注目することで早期発見の手がかりを得ることが可能です。あくまで目安ですが、以下の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。

【チェック項目の目安】

① 身長の伸び

同年代と比較して極端に高い、または年間に10cm以上伸びるなどの急激な変化がある。

② 手足の変化

靴や手袋のサイズが短期間で合わなくなる、指が太くなる。

③ 顔立ちの変化

額や顎が突き出てくる、唇が厚くなる。

④ その他の症状

原因不明の激しい頭痛や、視野の外側が欠けて見えるなどの視覚異常がある。

これらはあくまで目安であり、確定診断には医療機関での血液検査(ホルモン測定)やMRI検査が不可欠です。特に、学校の健康診断や母子手帳の「成長曲線」を確認し、平均から大きく外れて急上昇している場合は、早めに内分泌科や小児科を受診してください。また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、巨人症かどうかのセルフチェックができます。

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  2. 医師執筆/監修

  3. QAレビュー

  4. 公開

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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