「破傷風」とはどのような病気ですか?

破傷風菌によって起こり、毒素が神経に作用する重い感染症です。

解説

破傷風は、破傷風菌(Clostridium tetani)という細菌によって起こる感染症です。潜伏期間は3日から3週間で、通常は1週間程度です。

主に傷口から入り込んだ破傷風菌が産生する毒素を出して神経に作用することにより、口が開きづらい、あごが固くなるといった症状(開口障害)が出ます。

病期が進行すると、歩きづらくなったり、排尿・排便の障害が発生し、最後には全身の筋肉が固くなったり、息ができなくなったりします。
破傷風を説明する図です
世界で年間数10万~100万人が発症し、数万~数十万人が死亡している感染症です。日本でも高齢者を中心に年間約100人前後の患者さんが発生しています。

ワクチンを乳幼児期に定期接種することにより、十分な抗体を獲得でき、感染予防につながると報告されています。成人でも追加接種(ブースター接種)が推奨される場合があります。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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破傷風

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関連するQ&A

破傷風の原因は何がありますか?

破傷風の原因は傷口から破傷風菌が入ることです。ピアス・刺青・薬物(注射)が感染源となることもあります。

破傷風ではどのような症状がありますか?

開口障害から始まり、全身の筋肉が固くなることにより、呼吸ができなくなったりします。

破傷風には初期症状はありますか?

開口障害のほか、肩こり、歯ぎしり、寝汗、舌のもつれ、顔の歪み、歩行障害などがあります。

破傷風の場合、主にどのような治療をしますか?

破傷風の毒素や菌に対する治療のほか、出ている症状に対する治療を行います。

破傷風が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

内科または外科を受診してください。進行してけいれんなどの症状が出ている場合には救急車を呼んでください。

破傷風が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

外傷後3週間以内に開口障害などが出始めた場合には、すぐに受診するようにしてください。

破傷風のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

破傷風は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

抗破傷風ヒト免疫グロブリンなどを投与します。副作用は少なく、破傷風を疑った時点で投与されます。

破傷風で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬を投与しても進行してしまった場合には、症状により人工呼吸などの全身管理となります。

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