破傷風
「破傷風」とは、破傷風菌という細菌が傷口から体内に入り、毒素を出して神経に作用する感染症です。初期症状として口が開きづらくなる開口障害があり、進行すると全身の筋肉が固くなり、呼吸困難を引き起こすことがあります。怪我をしてから数日後に開口障害などが見られる場合は、内科または外科を受診しましょう。症状が進行している場合は救急外来を受診してください。破傷風は致死率が高いため、早期の受診が重要です。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
病気について
破傷風菌によって起こり、毒素が神経に作用する重い感染症です。
破傷風の原因は傷口から破傷風菌が入ることです。ピアス・刺青・薬物(注射)が感染源となることもあります。
犬や猫に噛まれた場合、破傷風になる確率は破傷風ワクチンの接種歴によって変わりますが、非常にまれです。
破傷風にかかるか心配な場合、傷はしっかりと洗う、また必要に応じて追加でワクチンを接種することです。
破傷風菌は土壌に生息しているため、人間の皮膚に傷ができ、傷が土に触れると感染します(経皮感染)。
子どもに噛まれた場合、破傷風になる可能性は低いです。ただし、傷口に土に触れると可能性はあります。
釘を踏んでしまった場合、屋外であれば、ワクチン接種歴にもよりますが、破傷風になる可能性があります。
破傷風の潜伏期間は、一般的に3~21日と幅がありますが、平均はおよそ10日ほどです。
破傷風は、発症すると自然治癒することはなく、治療しても30%の人が亡くなってしまう恐ろしい病気です。
ピアスから菌が入って破傷風を発症することは、極めてまれですが、海外から複数の報告はあります。
破傷風は、後遺症なく完治が期待できますが、重症化すると筋肉の拘縮などの後遺症を残すことがあります。
破傷風になりやすい傷口は、小さくて深い傷です。これは、酸素を嫌う破傷風菌が育ちやすい環境だからです。
浅い傷でも、傷が土に触れることがあり、ワクチンの効果が薄れていれば、破傷風になることがあります。
破傷風は世界中の土のなかにおり、特に動物の糞便で汚染されている土壌のほうがリスクが高くなります。
症状について
治療について
受診について
薬について
抗破傷風ヒト免疫グロブリンなどを投与します。副作用は少なく、破傷風を疑った時点で投与されます。
薬を投与しても進行してしまった場合には、症状により人工呼吸などの全身管理となります。
5種混合(DPT-IPV-Hib)、4種混合(DPT-IPV)、3種混合(DPT)、2種混合(DT)などがあります。
破傷風ワクチンの定期接種完了後10年以内は追加接種不要ですが、未完了、完了後10年以上では必要です。
破傷風ワクチンの有効期間は、子どもの時期の定期接種が完了していれば、10年間と考えてよいでしょう。
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