破傷風ではどのような症状がありますか?

開口障害から始まり、全身の筋肉が固くなることにより、呼吸ができなくなったりします。

解説

破傷風の病期は一般的に以下のⅠ~Ⅳ期に分けられており、発症から回復まで通常4~6週間続きます。ただし、個人差や重症度によって経過は異なります。

  • Ⅰ期:口を開けにくくなる(開口障害)。イライラや、落ち着きのなさ、発汗や頻脈(自律神経の亢進症状)などがある
  • Ⅱ期:開口障害が徐々に強くなり、ひきつり笑いがみられるようになる
  • Ⅲ期:頸部から背筋の筋肉が緊張し、発作的な強直性痙攣が出始める。大きな音や接触、光などの感覚刺激によって筋痙攣が出ることがある。無呼吸になり、背を反らしたような姿になることがある。意識障害はなく、強い筋収縮により痛みが伴う
  • Ⅳ期:症状が次第に軽快していく。ただし、後遺症が残る場合もあります

Ⅲ期が最も生命に危険のある状態であり、人工呼吸などの全身管理が必要になります。重症例では、自律神経障害による不整脈や血圧変動、高熱などがみられることもあります。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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(参考文献)

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破傷風

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関連するQ&A

「破傷風」とはどのような病気ですか?

破傷風菌によって起こり、毒素が神経に作用する重い感染症です。

破傷風の原因は何がありますか?

破傷風の原因は傷口から破傷風菌が入ることです。ピアス・刺青・薬物(注射)が感染源となることもあります。

破傷風には初期症状はありますか?

開口障害のほか、肩こり、歯ぎしり、寝汗、舌のもつれ、顔の歪み、歩行障害などがあります。

破傷風の場合、主にどのような治療をしますか?

破傷風の毒素や菌に対する治療のほか、出ている症状に対する治療を行います。

破傷風が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

内科または外科を受診してください。進行してけいれんなどの症状が出ている場合には救急車を呼んでください。

破傷風が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

外傷後3週間以内に開口障害などが出始めた場合には、すぐに受診するようにしてください。

破傷風のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

破傷風は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

抗破傷風ヒト免疫グロブリンなどを投与します。副作用は少なく、破傷風を疑った時点で投与されます。

破傷風で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬を投与しても進行してしまった場合には、症状により人工呼吸などの全身管理となります。

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