破傷風ではどのような症状がありますか?
開口障害から始まり、全身の筋肉が固くなることにより、呼吸ができなくなったりします。
破傷風の病期は一般的に以下のⅠ~Ⅳ期に分けられており、発症から回復まで通常4~6週間続きます。ただし、個人差や重症度によって経過は異なります。
- Ⅰ期:口を開けにくくなる(開口障害)。イライラや、落ち着きのなさ、発汗や頻脈(自律神経の亢進症状)などがある
- Ⅱ期:開口障害が徐々に強くなり、ひきつり笑いがみられるようになる
- Ⅲ期:頸部から背筋の筋肉が緊張し、発作的な強直性痙攣が出始める。大きな音や接触、光などの感覚刺激によって筋痙攣が出ることがある。無呼吸になり、背を反らしたような姿になることがある。意識障害はなく、強い筋収縮により痛みが伴う
- Ⅳ期:症状が次第に軽快していく。ただし、後遺症が残る場合もあります
Ⅲ期が最も生命に危険のある状態であり、人工呼吸などの全身管理が必要になります。重症例では、自律神経障害による不整脈や血圧変動、高熱などがみられることもあります。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
日本小児科学会.“二種混合ワクチン”..https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_B-11nishukongou_20240401.pdf,(参照 2025-01-17).
佐原利典.破傷風(tetanus)|症状からアプローチするインバウンド感染症への対応 - 感染症クイック・リファレンス.日本感染症学会,https://www.kansensho.or.jp/ref/d54.html(参照 2025-01-17)
鈴木将史.“破傷風”.日本赤十字社 松山赤十字病院.https://www.matsuyama.jrc.or.jp/media/careers/PDF/resident/e/conference/2021/canfr303.pdf,(参照 2025-01-17).
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