破傷風で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬を投与しても進行してしまった場合には、症状により人工呼吸などの全身管理となります。

解説

基本的に、抗破傷風ヒト免疫グロブリンや抗菌薬の投与をしたあとは、症状を和らげるための治療を行うことになります。

症状に対する治療としては、ジアゼパムなどの抗けいれん薬が投与されたり、呼吸に障害が出ている場合には人工呼吸などの全身管理が実施されます。

最も生命が危険な時期は、発症後2~3週間の第Ⅲ期と呼ばれる時期です。

第Ⅲ期では、頸部から背筋が緊張することにより、全身けいれんを起こしたり、背をそらしたような姿になります。

また、喉頭けいれん・横隔膜けいれんが起こるため、人工呼吸などの全身管理が必要になります。

この時期を乗り越えると、次第に症状は回復していきます。しかし、再度状態が悪くなるケースもあるので、注意が必要です。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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関連するQ&A

「破傷風」とはどのような病気ですか?

破傷風菌によって起こり、毒素が神経に作用する重い感染症です。

破傷風の原因は何がありますか?

破傷風の原因は傷口から破傷風菌が入ることです。ピアス・刺青・薬物(注射)が感染源となることもあります。

破傷風ではどのような症状がありますか?

開口障害から始まり、全身の筋肉が固くなることにより、呼吸ができなくなったりします。

破傷風には初期症状はありますか?

開口障害のほか、肩こり、歯ぎしり、寝汗、舌のもつれ、顔の歪み、歩行障害などがあります。

破傷風の場合、主にどのような治療をしますか?

破傷風の毒素や菌に対する治療のほか、出ている症状に対する治療を行います。

破傷風が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

内科または外科を受診してください。進行してけいれんなどの症状が出ている場合には救急車を呼んでください。

破傷風が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

外傷後3週間以内に開口障害などが出始めた場合には、すぐに受診するようにしてください。

破傷風のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

破傷風は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

抗破傷風ヒト免疫グロブリンなどを投与します。副作用は少なく、破傷風を疑った時点で投与されます。

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