肺扁平上皮癌のステージ別(転移の有無別)での余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
一般的に、ステージが早期であるほど治療効果が高く、生存率も向上します。
肺扁平上皮癌の予後は、がんの進行度(ステージ)や適切な治療の有無によって大きく変わります。
一般的に、ステージが早期であるほど治療効果が高く、生存率も向上します。
具体的な数値は患者さんの状態や治療法によって異なりますが、以下のような傾向が見られます。
- ステージI:がんが肺に限局しているため、手術による完全切除が可能であり、治療後の5年生存率は比較的高いとされています。
- ステージII:がんが肺の周囲リンパ節に広がっている場合が多く、手術に加えて補助的な化学療法が行われます。この段階でも適切な治療により、生存率の向上が期待できます。
- ステージIII:がんがさらに広がり、手術が難しい場合が増えます。化学療法と放射線療法を組み合わせた治療が一般的で、生存率は低下しますが、近年の治療法の進歩により改善傾向にあります。
- ステージIV:がんが他の臓器に転移している状態で、治療は主に症状の緩和や生活の質の向上を目的としたものになります。この段階では生存率はさらに低下しますが、新しい治療法の開発により、延命が図られています。
具体的な生存率の数値は、患者さんの全身状態や合併症の有無、治療への反応など多くの要因に左右されます。
そのため、主治医と十分に相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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