肺扁平上皮癌と肺腺がんの違いを教えてください。
発生部位や組織学的特徴、治療などに違いがあります。
肺扁平上皮癌と肺腺がんは、いずれも非小細胞肺癌に分類される主要な肺がんの組織型ですが、発生部位や特徴に違いがあります。
肺扁平上皮癌は、主に喫煙との関連が強く、肺門部付近の太い気管支に発生しやすいのが特徴です。
組織学的には、角化や細胞間橋を伴う扁平上皮様の細胞がみられ、SCCやCYFRA21-1が、腫瘍マーカーとして用いられます。
一方、肺腺がんは非喫煙者にも多く、肺の末梢に発生しやすいがんで、画像上では腫瘤影や、すりガラス陰影として見つかることが多いです。
組織学的には腺構造や粘液産生を伴い、CEAやSLXが腫瘍マーカーとして用いられます。
また、EGFRやALKなどの遺伝子変異を有することが多く、分子標的治療の適応となるケースが多いのも特徴です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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