槌指(マレットフィンガー)によるマレット変形は治りますか?
適切な治療を行えば、手術を行う・行わないにかかわらず、良い治療結果が期待できます。
はい、適切な診断と治療を早い段階から行うことで、マレット変形は良好な回復が期待できます。治療の目標は、指先の第1関節(DIP関節)を、自分の力でしっかりと伸ばせるように機能を回復させることです。過去の報告から、装具による治療(保存的治療)と手術による治療のどちらも優れた治療結果をもたらすことが示されています。
また、怪我をしてから時間が経過してしまった場合(慢性期)でも、指をしっかりと伸ばした状態で固定することで、日常生活に支障がない程度まで回復することが多いとされています。ただし、治療せずに放置し、指の形がS字に反ってしまう「白鳥の首変形(スワンネック変形)」に至ってしまった場合は、治療が難しくなり、再建手術が必要となる場合があります。
この病気は早期に専門医の診察を受け、必要な治療を開始することが治癒への鍵となります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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