「副耳」とはどのような病気ですか?

生まれつき耳の穴の前や頬などにできるイボ状の突起で、外耳の発生異常による組織です。

【病気の原因と頻度】

副耳(ふくじ)は、生まれたときから見られる耳の前や頬などにできる先天的なイボ状の突起です。
副耳を説明する図です
これは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中で成長する際、耳の耳珠(じじゅ)という部分が形成される過程(第一鰓弓の発生)にわずかな異常が起きて生じます。

  • 出生1,000人あたり、1.5~32人程度にみられる、比較的まれではない病気です。

【見た目の特徴】

副耳はさまざまな形態で現れますが、見た目は皮膚色のしこりやイボ状の盛り上がりです。

  • 場所:ほとんどが耳の穴の前(耳前部)ですが、まれに顎や首のあたりに見られることもあります。
  • 数:片方の耳に1個だけあることが多いですが、両耳にあったり、複数個ある場合もあります。
  • 構造:柔らかい場合は皮膚組織だけですが、硬いしこりとして触れる場合は、中に軟骨組織が含まれていることを示します。

【症状と治療の目的】

健康上の症状はほとんどありませんが、根元の部分に湿疹(しっしん)ができやすくなることがあります。

  • 治療の主な目的は整容的なものです。顔や首の目立つ場所にできるため、ご本人やご家族の希望により、外科的な切除が検討されます。
  • 副耳は耳の変形を伴うこともあります。

【関連する可能性のある疾患】

副耳は通常は軽度の変形として単独で発生しますが、他の生まれつきの疾患(先天性症候群)と関連していることがあります。

  • 特に目や脊椎の異常を伴うゴールデンハー症候群(Goldenhar syndrome)との関連が最も一般的です。
  • 副耳を持つ子どもは、聴覚が低下するリスクが増すことが示唆されており、聴力検査が推奨される場合があります。
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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