副耳が自然に取れることはありますか?

基本的には、自然に取れることはありません。

【副耳の基本的な特徴】

副耳(ふくじ)は、生まれつき耳の穴の前や頬などにできる、皮膚に覆われたイボ状のできものです。これは胎児期の耳が形成される過程で生じる、先天的な耳の変形です。

【自然に取れるか】

基本的には、病変そのものが自然に脱落してなくなることはありません。しかし、副耳の治療法のひとつである結紮術を用いると、治療によって副耳が自然に取れます。

【結紮術のメカニズム】

結紮術は、副耳が小さく、中に軟骨(なんこつ)が含まれていない場合に行われる治療方法です。

  1. 方法: 普通は生まれて早い時期に、ナイロン糸で副耳の根元をしっかりと縛ります。
  2. 結果: 糸で縛られることによって、副耳への血液の流れが完全に絶たれます。
  3. 脱落: 血流が絶たれた副耳は壊死(えし:組織が死ぬこと)となり、1〜2週間で自然に取れます。この処置に麻酔は必要ありません。

【切除術が必要な場合】

もし、副耳の中に硬いしこり(軟骨)が含まれている場合や、軟骨が耳の軟骨と深いところでつながっている場合、結紮術では根元が残ってしまう可能性があるため、軟骨を含めて副耳全体を切り取る切除術が必要となります。

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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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