副耳が自然に取れることはありますか?
基本的には、自然に取れることはありません。
【副耳の基本的な特徴】
副耳(ふくじ)は、生まれつき耳の穴の前や頬などにできる、皮膚に覆われたイボ状のできものです。これは胎児期の耳が形成される過程で生じる、先天的な耳の変形です。
【自然に取れるか】
基本的には、病変そのものが自然に脱落してなくなることはありません。しかし、副耳の治療法のひとつである結紮術を用いると、治療によって副耳が自然に取れます。
【結紮術のメカニズム】
結紮術は、副耳が小さく、中に軟骨(なんこつ)が含まれていない場合に行われる治療方法です。
- 方法: 普通は生まれて早い時期に、ナイロン糸で副耳の根元をしっかりと縛ります。
- 結果: 糸で縛られることによって、副耳への血液の流れが完全に絶たれます。
- 脱落: 血流が絶たれた副耳は壊死(えし:組織が死ぬこと)となり、1〜2週間で自然に取れます。この処置に麻酔は必要ありません。
【切除術が必要な場合】
もし、副耳の中に硬いしこり(軟骨)が含まれている場合や、軟骨が耳の軟骨と深いところでつながっている場合、結紮術では根元が残ってしまう可能性があるため、軟骨を含めて副耳全体を切り取る切除術が必要となります。
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(参考文献)
Bahar Bahrani et al. Review of accessory tragus with highlights of its associated syndromes. Int J Dermatol. 2014, 53, -167128.
Yongjun Chen et al. Reconstruction of the Deformed Tragus Accompanied by Accessory Auricle. Aesthet Surg J. 2023, 43, NP687-NP695.
一般社団法人 日本形成外科学会.副耳|日本形成外科学会.一般社団法人 日本形成外科学会,https://jsprs.or.jp/general/disease/umaretsuki/mimi/fukuji.html(参照 2026-01-06)
近江京輔.副耳.一般社団法人日本小児外科学会,http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/fukuji(参照 2026-01-06)
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
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