副耳には初期症状はありますか?

副耳による健康上の症状はほとんどありませんが、外見上の問題から治療されることが一般的です。

副耳(ふくじ)は、生まれつき外耳の一部が変形したもので、その変形自体が生活に支障をきたすような病的な症状を引き起こすことはほとんどありません。しかし、以下のような臨床的な影響や特徴があります。
1. 皮膚の症状

  • 湿疹のリスク:副耳の根元部分に、湿疹(しっしん)ができやすくなることがあります。

2. 外見と心理的な影響

  • 美容的な懸念:副耳は、耳の穴の前や頬、首などの目立つ場所に発生します。そのため、ご本人やご家族の希望により、美容的な理由から治療(手術)されることがほとんどです。

3. 臨床的な形態 副耳の見た目や触感には以下のような特徴があります。

  • 形状と大きさ:皮膚と同じ色の小さなしこり(結節や丘疹)イボ状のできものとして現れ、大きさは3~10mm程度までさまざまです。
  • 硬さ:触診(触って調べること)で、皮膚だけの柔らかいものか、内部に軟骨成分を含む硬いしこりかがわかります。

4. 他の病気との関連(重要な点) 副耳は通常は単独で発生する局所的な変形ですが、まれに他の生まれつきの病気(先天性症候群)の兆候であることがあります。

  • 関連症候群:特に、眼や脊椎の異常を伴う「ゴールデンハー症候群(Goldenhar syndrome)」と最も関連が深いことが示されています。
  • 聴力への影響:まれに、副耳を持つ子どもは聴力の低下リスクが増すという報告があるため、聴力検査が推奨されることがあります。
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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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