咽頭がんはどの年齢でよく見られますか？
中高年の男性で多い傾向にあります。
咽頭がんは、成人の全年齢層で見られます。よく見られる年齢層は主に60歳以降で、特に男性に多い傾向にあります。この背景として、喫煙や飲酒と強く関係していることが考えられています。
一方、最近ではヒトパピローマウイルス（HPV）というウイルスの感染が、中咽頭がんの発症に関与していることが明らかとなってきました。HPVは子宮頸がんの病原体として知られていますが、現在では、日本における中咽頭がんの約半数がHPVに関連していることがわかってきています。
HPV関連中咽頭がんの好発年齢は40～50歳で、比較的若い人に多いということが分かっています。
年齢に限らず、のどの違和感・痛み、飲み込みにくさなどが続くようであれば、医療機関の受診を検討してください。
公開日：
最終更新日：
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
国立研究開発法人国立がんセンター.“口腔・咽頭 統計情報まとめ”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/3_oral.html#anchor1,(参照 2024-07-12).
日本頭頚部癌学会.“頭頚部がん”.日本頭頚部癌学会.http://www.jshnc.umin.ne.jp/general/about.html,(参照 2024-07-12).
日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会.“健康寿命への挑戦”.健康寿命への挑戦.https://www.jibika.or.jp/owned/healthy-aging/viral-carcinogenesis.php,(参照 2024-07-12).
日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会.“HPV関連中咽頭がん”.耳鼻咽喉科・頭頸部外科.https://www.jibika.or.jp/owned/contents7.html,(参照 2024-07-12).
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