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アムロジピンべシル酸塩(ノルバスクⓇ️、アムロジンⓇ️)を飲むことで、浮腫(むくみ)が出ることがありますか?
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
副作用として、浮腫(むくみ)が0.1~1%未満の頻度で報告されています。
アムロジピンべシル酸塩の副作用のひとつとして、浮腫(むくみ)が0.1~1%未満の頻度で報告されています。
アムロジピンベシル酸塩は、末梢血管を拡張することによって血圧を下げる作用があり、特に静脈よりも動脈に強く作用します。その結果、静脈と動脈の間にある毛細血管の圧が高まり、血液中の水分が血管の外へ漏れ出やすくなるとされています。血管の外に漏れ出た水分は、むくみとして自覚されます。
1回の用量が多い(1回5mgよりも1回10mg)方が、高い確率でむくみが見られたことも報告されています。
アムロジピンベシル酸塩を内服中に足のむくみが出てきた場合は、勝手に使用を中止したりせずに、まずは医師または薬剤師に相談してみましょう。
一般的に、むくみに対して利尿薬が処方される場合もありますが、アムロジピンベシル酸塩が原因のむくみには利尿薬の効果は期待できません。
同じカルシウム拮抗薬の中では、シルニジピン(アテレックⓇ️)やエホニジピン(ランデルⓇ️)は浮腫を起こしにくいとされており、こちらに切り替えてみるという選択肢があります。もちろん、作用の異なるタイプの降圧薬に切り替える場合もあります。
(参考文献)
ヴィアトリス製薬.“ノルバスク錠”.医薬品機器総合機構.https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/6714502171022F10294_03,(参照 2024-05-14).
F H Messerli et al. Comparison of efficacy and side effects of combination therapy of angiotensin-converting enzyme inhibitor (benazepril) with calcium antagonist (either nifedipine or amlodipine) versus high-dose calcium antagonist monotherapy for systemic hypertension. Am J Cardiol.. 2000, 86, p.1182-1187.
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