アデノウイルス感染症の場合、主にどのような治療をしますか?
ウイルスそのものに対する薬はありません。症状ごとに対応します。
アデノウイルス感染症に特異的な治療はありません。状況に応じた対症療法を行います。
以下にいくつか、主な例を挙げます。
症状とその対症療法
咽頭扁桃炎、咽頭結膜熱
発熱期間が長く、血液検査で炎症反応が高いために抗菌薬が使用されることが多いですが、無効です。発熱時には鎮痛解熱剤を使用し、脱水にならないように水分補給します。
急性胃腸炎
軽度脱水には低浸透圧性経口補水液、中等症以上の脱水には点滴をします。
肺炎
重症の場合は入院での治療が必要となります。細菌の二次感染を合併する可能性があり、その場合は抗菌薬を使用します。重症の患者さんで免疫反応が異常に亢進している場合は、副腎皮質ステロイド薬の使用を要します。
出血性膀胱炎
大量の水分を摂取し、十分な尿量を確保することで自然治癒します。痛みが強い場合は、鎮痛薬を使用します。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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