ニーマン・ピック病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
B型への酵素補充療法が開発中で、C型の神経症状にある程度効果の期待できる薬があります。
ニーマン・ピック病の薬物治療については、次の通りです。
A型
開発中です。
B型
酵素補充療法が開発中です。
C型
以下のような治療法があります。
ミグルスタット(ブレーザベスⓇカプセル)
神経症状にある程度効果の期待できるミグルスタット(ブレーザベスⓇカプセル)というお薬が承認されています。
ミグルスタット(ブレーザベスⓇカプセル)で報告されている副作用は、次の通りです。
重大な副作用(頻度:不明)
- 重度の下痢
そのほか報告されている副作用(頻度:10%以上)
- 体重減少
- 食欲減退
- ふるえ
- 下痢
- 鼓腸(腸にガスが異常にたまってしまう)
- 腹痛
など
抗うつ薬や抗てんかん薬
C型で見られる、笑うと力が抜けてしまう(カタプレキシー)症状に対しては、抗うつ薬や抗てんかん薬を使用します。
抗うつ薬や抗てんかん薬の副作用はさまざまで、重大な副作用(頻度:不明)も、
- 悪性症候群(急激な発熱、筋肉のこわばり、物が飲み込みにくいなど)
- セロトニン症候群(不安、イライラ感、興奮など)
- てんかん発作(全身または局所の筋肉の突っ張りや震え、意識障害など)
- 横紋筋融解症(筋肉の痛み、脱力感、手足のしびれなど)
など複数報告されています。お薬ごとに異なりますので、詳しくは処方を行った医師や薬剤師にお伺いください。
このほか、現在研究中の新しいお薬として、シクロデキストリンの髄腔内投与(腰椎に注射して髄腔内へお薬を投与すること)が神経症状に効果があるのではないかと考えられており、遺伝子治療も研究されています。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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