ニーマン・ピック病C型とは何ですか?
C型は、NPC1または2タンパクの異常が原因です。発症年齢はさまざまで、発症時期により症状も異なってきます。
ニーマン・ピック病C型は、特定のタンパクの遺伝的な異常によって引き起こされる希少な遺伝性の病気で、指定難病とされています。
ニーマン・ピック病C型はNPC1または2タンパクの異常が原因で発症します。
発症年齢はさまざまで、発症時期により症状も異なります。
新生児の時期に発症する場合
新生児の時期に発症する場合は、胎児水腫、胎児腹水で発症する場合もあり、予後不良の場合が多いです。
肝臓や脾臓が腫れてしまう肝脾腫、肺症状などの症状は認めないこともありますが、神経症状より早めに現れることが多いとされます。
神経症状では、
- 精神発達遅滞
- 痙攣
- 進行性の手足の麻痺
- 動かしにくさ(失調)
- 呂律が回らない(構音障害)
- 飲み込みにくい(嚥下障害)
- 目が上下に動きにくい
- 笑うと力が抜けてしまう(カタプレキシー)
などの症状が現れます。
成人となってから発症する場合
成人となってから発症する場合は、精神症状も多くみられます。若年で発症するほど、神経症状の進行が早いと言われます。
根治治療は確立されていませんが、神経症状にある程度効果の期待できるミグルスタット(ブレーザベスⓇカプセル)というお薬が承認されています。
また、新しい薬として、シクロデキストリンの髄腔内投与(腰椎に注射して髄腔内へお薬を投与すること)が神経症状に効果があるのではないかと研究中で、遺伝子治療も研究されています。
公開日:
最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
ニーマン・ピック病
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。