子宮体癌のステージについて教えてください。
子宮体がんのステージを以下に示します。イラストも参考にしてください。
子宮体がんのステージ分類は、手術前に「臨床進行期分類」をしたうえで、手術後に最終的に「手術進行期分類」として決定することが一般的です。
手術進行期分類は概ね以下の通りとなります。
- ステージⅠ:がんが子宮体部のみに存在するもの
- ステージⅡ:がんが子宮頸部には広がっているが、子宮の外には広がっていないもの
- ステージⅢ:がんが子宮の外には広がっているが、小骨盤腔を越えていないもの、または骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節へ広がるもの
- ステージⅣ:がんが小骨盤腔を超えて広がっているもの、または腸や膀胱の粘膜に広がっているもの、または肺や肝臓など離れた臓器に転移しているもの
実際にはステージⅠもⅠA、ⅠBに分かれていたりと、より詳細に分類されています。ステージ分類は、がんの進行度の評価や治療方針を決定するために重要となります。
ステージについての詳細な情報や治療法については主治医に確認するようにしましょう。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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「子宮体癌」とはどのような病気ですか?
子宮体部と呼ばれる、妊娠時には赤ちゃんを養う部位に生じるがんを「子宮体癌」と呼びます。
子宮体癌の原因や考えられる症状には何がありますか?
子宮体癌の発生には「エストロゲン」という女性ホルモンが関係しています。主な症状としては不正出血(特に閉経後)が挙げられます。
子宮体癌には初期症状はありますか?
不正出血(月経ではないときに血が出ること)、おりものに血や膿が混ざるといった症状が挙げられます。
子宮体癌の場合、主にどのような治療をしますか?
がんの進行状況によって、子宮と卵管・卵巣を摘出する手術を行ったり、抗がん剤や放射線を用いたりします。
子宮体癌が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
不正出血や月経不順などがある場合、産婦人科を受診しましょう。特に閉経後に不正出血が見られた場合、早めに受診するようにしましょう。
子宮体癌のセルフチェックはできますか?
不正出血が頻繁に見られる、閉経後も出血があるといった場合には注意が必要です。症状検索エンジン「ユビー」でもセルフチェックができます。
子宮体癌の検査はどのようなものですか? 痛みはありますか?
子宮の中に器具を入れて細胞を採取します。痛みの感じ方には個人差がありますが、分娩歴がない方のほうが痛みを感じやすい傾向があります。
子宮体癌の出血の特徴はどのようなものですか?
月経時以外の出血(不正出血)が特徴です。閉経後に出血が見られた場合には特に注意が必要です。
子宮体癌はエコーでわかりますか?
エコー検査の結果から子宮体癌を疑うことはありますが、確定診断のためには細胞を採る検査が必要です。
子宮体癌が発覚するきっかけはありますか?
月経時以外の出血(不正出血)が代表的です。
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