狂犬病にかかり、助かった人はいますか?
狂犬病はほぼ100%が死亡する感染症ですが、まれに生存例も報告されています。
狂犬病は、一度発症すると効果的な治療法はなく、ほぼ100%の方が亡くなります。
しかし、非常にまれですが、これまでに生存例も30例近く報告されています。そのうちの3例は、発症前にワクチン接種を行ったことがありませんでした。
ただし、助かった場合でも多くは脳・神経に関連する後遺症が残るとされています。
感染動物に咬まれるなどで感染した疑いがある場合には、その直後から連続でワクチンを接種することで発症を抑えることができます。このワクチンは、潜伏期間中に接種することで免疫を獲得し、発症を予防するためのものです。
感染動物に噛まれた際は、出来るだけ早く接種を開始する必要があります。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
厚生労働省.“狂犬病対応ガイドライン2001”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/05-01.pdf,(参照 2024-05-29).
Rodney E Willoughby Jr et al. Survival after treatment of rabies with induction of coma. N Engl J Med. 2005, 352, p.2508-2514.
Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Recovery of a patient from clinical rabies--California, 2011. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2012, 61, p.61-65.
Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Presumptive abortive human rabies - Texas, 2009. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2010, 59, p.185-190.
Mohd Nadeem et al. Survival in human rabies but left against medical advice and death followed – Community education is the need of the hour. J Family Med Prim Care. 2020, 9, p.1736-1740.
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