水疱瘡はどのような経過をたどりますか?

感染後、約2週間の潜伏期間を経て水疱などの皮膚症状が現れ、かさぶたとなったのち回復します。

解説

一般的には、水疱瘡(水痘)は原因ウイルス感染後、約2週間の潜伏期間を経て、発疹水ぶくれなどのかゆみを伴う皮膚症状が次々と現れ、約7~10日後にすべてかさぶたとなって回復します。

発熱を伴う場合が多く、まれではありますが合併症を伴うこともあります。

潜伏期間

原因ウイルスに感染してから約2週間(10~21日)の潜伏期間があります。免疫不全のある方では長くなる場合があります。

初期症状

通常は、赤い発疹(紅斑)や、米粒ほどの大きさに膨れ上がった発疹(丘疹)がまばらに現れはじめます。場所は、最初は頭皮が多く、次いで体幹や腕や脚にみられます。ケースは少ないですが、大人の感染では、皮膚症状の数日前に発熱や全身倦怠感が先行する場合があります。

急性期

水ぶくれ(水疱)や膿をもった発疹(膿疱)がみられはじめます。紅斑や丘疹と混在しながら、数日にわたって新しい皮疹が次々と現れます。

回復期

皮膚症状がすべてかさぶたとなるまで7~10日程度かかります。

最も多い合併症は、皮膚の細菌感染症で、皮疹が赤くはれてきたら注意が必要です。また、まれではありますが、小脳炎を合併する場合があり、うまく歩けないかったり座ることが難しい等がみられたら、医療機関を受診してください。

なお、大人で感染した場合は重症化しやすく、肺炎などの合併症が現れる頻度が高くなります。また、妊娠している方が感染した場合には、赤ちゃんに先天性水痘症候群という重症な病気がみられる可能性があります。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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