尿素サイクル異常症の原因は何がありますか?
尿素サイクルで働く酵素の遺伝的な異常が原因です。
尿素サイクル異常症は、尿素サイクルの構成要素の遺伝的な異常が原因で生じます。
異常をきたす酵素や転送タンパクによって、以下のように分類されています。
【酵素の異常】
- Nアセチルグルタミン酸合成酵素欠損症(NAGSD)【NAGSの異常、図①】
- カルバミルリン酸合成酵素欠損症(CPS1D)【CPS1の異常、図②】
- オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症(OTCD)【OTCの異常、図③】
- オルニチンアミノ基転移酵素欠損症(OATD)=脳回転状脈絡網膜萎縮【OATの異常、図④】
- アルギナーゼ欠損症=アルギニン血症(ARGD)【アルギナーゼの異常、図⑤】
- アルギニノコハク酸分解酵素欠損症(ASLD)=アルギニノコハク酸尿症(ASA)【ASLの異常、図⑥】
- アルギニノコハク酸合成酵素1欠損症(ASS1D)=シトルリン血症(CTLN1)【ASS1の異常、図⑦】
【輸送体の異常】
- 高オルニチン血症・高アンモニア血症・ホモシトルリン尿症(HHH)症候群【ORNT1の異常、図⑧】
- シトリン欠損症(Citrinの異常)【シトリンの異常、図⑨】
- リジン尿性タンパク不耐症【Y+LAT-1の異常、図⑩】
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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