尖圭コンジローマの場合、主にどのような治療をしますか?
クリームを塗る治療や、液体窒素や手術で、イボを取り除く治療を行います。
イボの大きさや数、患者さんの免疫の状態などを考慮して、下記のような治療を行います。それぞれの治療だけでは完治しにくく再発しやすいため、複数の治療法を組み合わせてイボを取り除きます。
イミキモドクリーム(ベルセナクリーム5%Ⓡ)
局所に炎症を起こすクリームを塗ることで、感染した細胞ごと自分の免疫で除去する方法です。傷跡は残りにくいですが、炎症を起こすため、副作用や使い方に注意が必要です。治療に数ヶ月かかることが多いです。
凍結療法
液体窒素を用いてイボを凍結させて感染した細胞を壊死(えし:生体内の細胞や組織が死んでしまうこと)させる方法です。痛みがあるため、小さいイボに有用です。1-2週おきに、数週間かけて行います。
トリクロロ酢酸溶液など
塩酸に近い強酸の溶液をイボに塗ることで感染した細胞を化学的に壊死させる方法です。若干痛みがあり、小さいイボに有用です。使用後は水で洗い流すなどのケアをしないと潰瘍(粘膜や皮膚が深いところまで傷ついた状態になること)を作ることがあります。数週間かけて行います。
外科的治療法
局所麻酔を使用しつつ、レーザーや炭酸ガス、電気メス、ハサミなどでイボを取り除く方法です。大きいイボやイボの数が多いときに有用です。
男性の場合、包茎があると尖圭コンジローマが治りにくく、再発しやすいことがあります。その場合は、包茎の治療も行うことがあります。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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