性行為以外の原因で、尖圭コンジローマに感染することはありますか？

尖圭コンジローマは皮膚や粘膜を介して感染するため、主に性的接触により感染します。しかし、妊娠中の母親が感染している場合、羊水や胎盤、通常分娩時に通る産道を介して赤ちゃんに感染することがまれにあり、「母子感染」と呼ばれます。

尖圭コンジローマの母子感染が発生すると子どもに若年性再発性呼吸器乳頭腫症という呼吸器の合併症が発症し、呼吸不全を起こすことが問題となっています。
浴槽や温泉、プール、トイレなどの共用だけで感染することは証明されておらず、感染することはないと言われています。

バスタオルやカミソリなどの共用による感染は昔から議論されており、明らかではありませんが、免疫力が低下した特殊な状態などで感染する可能性が報告されています。
陰部にできものがある場合や尖圭コンジローマの疑いがある場合は、共用しない方がよさそうです。