尖圭コンジローマでは、どのような感染経路が考えられますか？
尖圭コンジローマの感染経路は主に性行為による接触感染です。まれに出産時の母子感染があります。
尖圭コンジローマは主に性的接触により、ヒトパピローマウイルス（HPV）（特にHPV6型や11型）が皮膚や粘膜の小さな傷から侵入して感染します。
かなりまれですが、妊娠中の母親が感染している場合は、妊娠中の羊水や胎盤、そして出産時に通る産道を介して赤ちゃんに感染する母子感染も考えられます。尖圭コンジローマの母子感染が発生すると子供の呼吸器に若年性呼吸器乳頭腫症という呼吸器の合併症が発症し、呼吸不全を起こすことがあるため問題となっています。
尖圭コンジローマの原因であるHPVの感染を予防するためには、性行為の際コンドームの使用やHPVワクチンの接種が有用と言われています。しかし、性器以外や広範囲に感染がある場合は、コンドームだけで完全に予防することはできません。
もし、気になる症状がある場合は早めに医師に相談しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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