胃潰瘍の場合、主にどのような治療をしますか?
胃酸の分泌を抑える薬を飲みます。胃潰瘍から出血した場合は、胃カメラで止血をすることがあります。
胃酸の分泌を抑える薬を飲むことで、胃潰瘍を治療します。
胃粘膜を守る機能を高める薬を併用することもあります。
ピロリ菌が原因の胃潰瘍の場合は、ピロリ菌を除菌することで胃潰瘍の再発を予防します。
ピロリ菌除菌の薬を1週間飲むと、除菌することができます。1回目の内服で除菌が不成功に終わる場合もありますが、2回目の内服まで含めると9割以上の確率で除菌できます。
一度除菌されれば、再感染する確率は年間1~2%以下と言われています。
胃潰瘍から出血している場合は胃カメラを行い、止血処置をすることが多いです。
胃潰瘍があまりに深くて胃の壁に穴があいた場合は、緊急で手術を行うことがあります。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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「胃潰瘍」とはどのような病気ですか?
潰瘍とは、粘膜や皮膚が深くえぐれた状態のことです。胃酸や消化酵素が胃の粘膜を深く傷つけてしまうことで胃潰瘍ができます。
胃潰瘍の原因は何がありますか?
ピロリ菌感染が主な原因です。非ステロイド性抗炎症薬、抗血小板薬、喫煙、ストレスなども原因となります。
胃潰瘍ではどのような症状がありますか?
みぞおちの痛みや不快感、胃もたれ、食欲低下、吐き気などの症状があり、胃潰瘍から出血をすると、黒い便・めまい・ふらつきなどの症状を起こします。
胃潰瘍には初期症状はありますか?
みぞおちの不快感、消化不良、胃もたれなどの初期症状があります。
胃潰瘍が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
消化器科または消化器内科を受診しましょう。夜間・休日に真っ黒な便がでたり激しい痛みが起きた場合は、救急外来を受診してください。
胃潰瘍のセルフチェックはできますか?
セルフチェックで胃潰瘍と診断することは難しいです。解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えると、胃潰瘍が疑わしいかどうかの確認ができます。
胃潰瘍の場合、食事で気をつけることはありますか?
食べ過ぎ、消化のしにくい食品、香辛料、アルコール、コーヒーなど避けましょう。
胃潰瘍で亡くなる確率はどのくらいですか?
胃潰瘍で亡くなる人の数は少ないですが、胃の壁に穴があくほど重症の胃潰瘍の場合は、死亡率が高くなります。
胃潰瘍は何日で治りますか?
通常、6〜8週間程度かかります。ただし、胃潰瘍の大きさ、深さによって、治るまでの期間は異なります。
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