胃潰瘍で亡くなる確率は?入院レベルの胃潰瘍はどんな状態?高齢者がなる原因は?
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入院レベルの胃潰瘍はどのような状態ですか?
入院レベルの胃潰瘍はどのような状態ですか?
胃に穴が開く、穿孔した場合や、そのリスクが高い場合には入院となります。
入院レベルの胃潰瘍とは、いくつかの可能性があります。まず、胃潰瘍穿孔の場合があります。胃潰瘍は胃の粘膜にできた傷ですが、そのまま放置するとさらに潰瘍は深くなり、最終的には胃に穴が開き、胃潰瘍穿孔となってしまいます。胃潰瘍穿孔は非常に重症な状態であり、直ちに外科手術が必要となります。また、胃潰瘍が深く、穿孔する可能性がある場合には、入院し、絶食と点滴で治療を行います。
次に出血の程度が強い場合です。胃潰瘍によって血管が傷つき、そこから出血している場合には、出血が急速であれば内視鏡での止血術が必要となります。また、貧血が進んでいる場合には輸血による治療が必要であり、これらの治療は一般的に入院で行います。
軽度の胃潰瘍では入院の必要は無く、胃薬を服用してもらい、外来での治療を行いますが、胃潰瘍の程度が重い場合や、重い合併症がある場合には入院による治療が行われる場合があります。強い腹痛がある場合や、吐血などの随伴症状があれば、直ちに消化器内科などの医療機関を受診してください。
胃潰瘍で亡くなる確率はどのくらいですか?
胃潰瘍で亡くなる確率はどのくらいですか?
胃潰瘍で亡くなる人の数は少ないですが、胃の壁に穴があくほど重症の胃潰瘍の場合は、死亡率が高くなります。
2003年に厚生労働省が実施した人口動態統計によると、死亡率は人口10万人あたり3人程度でした。(人口10万人あたりでは、がんは274人、心疾患は144人)
胃酸分泌を抑えるくすりの開発、ピロリ菌除菌の普及もあり、数十年前に比べて、胃潰瘍で亡くなる人はとても少なくなりました。
しかし、胃の壁に穴があくほど重症の胃潰瘍の場合、80歳以上では死亡率が約45%にものぼるとの報告があります。
胃潰瘍を疑う症状がある場合は、決して放置せずに、早めに病院を受診しましょう。
(参考文献)
厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健統計課.“平成15年 人口動態統計(確定数)の概況”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei03/index.html,(参照 2024-01-31).
Steffen Christensen,Anders Riis,Mette Nørgaard,Henrik T Sørensen,Reimar W Thomsen. Short-term mortality after perforated or bleeding peptic ulcer among elderly patients: a population-based cohort study. BMC Geriatr. 1186, 10, p.1471-2318.
高齢者が胃潰瘍になる原因はなんですか?
高齢者が胃潰瘍になる原因はなんですか?
内服薬やピロリ菌感染など、複数の原因があります。
高齢の患者さんが、胃潰瘍を発症することは珍しくありません。これには複数の要因があります。
まず、内服薬の影響が挙げられます。年齢が上がると、さまざまな病気で薬を飲む必要が出てきます。薬の中には、副作用として胃潰瘍を起こしやすくなるものもあります。特に、痛み止めとして使われる非ステロイド性鎮痛薬(NSAIDs)は、胃潰瘍を引き起こすことがあるため、長期に内服する場合には胃薬も併せて飲んだほうがよいでしょう。
そのほかにピロリ菌感染も挙げられます。ピロリ菌感染は、若い方よりも、年齢の高い患者さんの方が感染している割合が高いと言われています。ピロリ菌への感染も、胃潰瘍の原因になります。その他、ストレスや血流の低下など複数の要因が胃潰瘍の発症には関連します。それぞれのリスク要因に対して適切な予防、治療が重要です。
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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