バージャー病の場合、主にどのような治療をしますか?
禁煙が最も重要で、薬物療法、血行再建術、交感神経遮断手術などが行われることもあります。
禁煙が最も重要であり、薬物療法、血行再建術、交感神経遮断手術などが行われることもあります。バージャー病の治療において、最も重要で、治療の第一歩となるのは、完全に禁煙することです。喫煙を続けると病状が悪化し、手足の切断につながる可能性が非常に高まりますが、禁煙できれば多くの患者さんは切断を免れます。
禁煙に加え、以下の治療法が検討されます。
薬物療法
- 血流を改善するための薬剤が使われます。例えば、血をサラサラにする抗血小板薬(シロスタゾールなど)や、血管を広げる作用のある血管作動性薬(プロスタグランジン製剤など)があります。
- 標準的な薬物治療や血行再建術が難しい潰瘍には、血管の成長を促す遺伝子治療薬(肝細胞増殖因子〈HGF〉をコードする薬剤)も保険適用となっています。
血行再建術
安静にしていても痛みが強い場合や、潰瘍・壊疽がある場合など、血流が非常に悪い時に検討されます。
- バイパス術:詰まった血管の迂回路を人工血管や患者自身の血管で作ります。
- 血管内治療(カテーテル治療):細い管(カテーテル)を使って、詰まった血管を広げます。この治療は繰り返し必要になることもありますが、潰瘍の治癒や手足を守るのに役立ちます。
交感神経遮断手術
- 血行再建が難しい重度の虚血性潰瘍や痛みに使われます。交感神経の働きを抑えることで血管を広げ、痛みを和らげることを目指します。
疼痛管理
- 強い痛みがある場合には、鎮痛薬の投与や、場合によっては、痛みを和らげるために足指の切断が選択肢となることもあります。
切断術
- 上記の治療でも改善が見られない潰瘍や壊疽が進行し、日常生活に大きな支障をきたす場合には、手足の切断がやむを得ない選択となる場合もあります。
また、患部の保温や清潔を保ち、外傷を避けるといった生活指導も重要です。専門医に相談し、適切な診断と治療法を選択することが必要です。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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