バージャー病
監修医師白石 達也東日本橋内科クリニック 内科
- 更新日
- 2023/01/25
- 公開日
- 2020/09/03
バージャー病とは
閉塞性血栓血管炎とも呼ばれます。手足の動脈に炎症が起き、血管が細くなったり血の塊(血栓)ができたりします。その結果十分な血液が通わなくなり、様々な障害を起こします。放置すると最悪の場合、切断に至ります。患者さんのほとんどが男性かつ喫煙者ですが、遺伝が関係しているとも言われています。
「バージャー病」とはどのような病気ですか?
バージャー病は、喫煙と関連が深い、主に手足の血管が炎症で詰まる病気です。
バージャー病は、喫煙と関連が深い、主に手足の血管が炎症で詰まる病気です。正式には閉塞性血栓血管炎とも呼ばれる、手足の動脈や静脈に炎症が起き、血栓(血の塊)ができて血管が詰まってしまう病気です。この病気は、特に20代から40代の喫煙する男性に多く見られますが、近年は女性の患者さんも増加傾向にあります。
主な症状としては、手足の血流が悪くなることによって、以下のような症状が現れます。
- 手足の冷たさやしびれ
- 歩くと足が痛くなり、休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行:かんけつせいはこう)。特に、足の裏の筋肉に痛みが出ることが特徴的です。
- 安静にしている時でも、手足に強い痛みが生じる
- 手足の指に傷ができ、なかなか治らなかったり、組織が壊死してしまう
また、手足の血管の表面に沿って赤や茶色の斑点が移動しながら現れる、静脈の炎症を伴うこともあります。
バージャー病の原因はまだはっきりしていませんが、喫煙が病気の発症や進行に強く関わっていることが分かっています。そのため、治療の第一歩は完全に禁煙することです。禁煙できなければ、症状が悪化し、手足の切断が必要になる可能性が高まります。この病気は命に関わることは少ないですが、手足の切断に至ると、日常生活の質が著しく低下することがあります。そのため、早期に診断し、適切な治療を行うことが大切です。
バージャー病の症状
バージャー病で手指にはどのような症状が出ますか?
バージャー病では、手指に冷たさやしびれ、手足の指先に潰瘍(皮膚がえぐれた状態)や壊疽(組織が腐った状態)が生じることがあります。
バージャー病では、手指に冷たさやしびれ、潰瘍(皮膚がえぐれた状態)や壊疽(組織が腐った状態)が生じることがあります。バージャー病は、主に手足の血管に炎症が起きて血栓ができ、血管が詰まってしまう病気です。この病気は、足だけでなく手や手指にも症状が現れることが多くあります。
手指に現れる主な症状は次の通りです。
冷たさやしびれ
血の巡りが悪くなることによって、これらの感覚を感じることがあります。
潰瘍(皮膚がえぐれた状態)や壊疽(組織が腐った状態)
特に爪の周囲に生じやすい特徴があります。
安静にしていても感じる痛み
歩くと足が痛くなり、休むと再び歩けるようになるという症状が出やすいです。特に、足の裏の筋肉(土踏まず)に痛みが出ることが、この病気の初期に特徴的です。これは、歩行によって筋肉への酸素供給が不足し、痛みが生じるためです。
これらの症状は、病気が進行すると指や手足の切断が必要となることもあり、早期の診断と適切な対応が重要です。
バージャー病には初期症状はありますか?
初期症状は、手足の冷えやしびれ、痛み、皮膚の色調変化などです。
初期症状は、手足の冷えやしびれ、痛み、皮膚の色調変化などです。病変は通常、足や手の指の細い血管から始まり、徐々に体の中心に近い部分へと進んでいきます。
そのため、初期の段階では、以下のような症状が現れることが多いです。
冷たさやしびれ
特に足の指先やつま先に、冷たい感覚やしびれを感じることがよくあります。
皮膚の色調変化
血流が悪くなることで、指や足の皮膚が赤みを帯びたり、紫色に変わったりすることがあります。
痛み
歩くと足が痛くなり、休むと再び歩けるようになる(間欠性跛行)という症状が現れやすいです。特に、足の裏の筋肉(土踏まず)に痛みが出ることが、この病気の初期に特徴的です。これは、歩行によって筋肉への酸素供給が不足し、痛みが生じるためです。
バージャー病ではどのような症状がありますか?
バージャー病では、冷え、しびれ、痛み、潰瘍、壊疽などの症状があります。
バージャー病では、主に冷え、しびれ、痛み、潰瘍、壊疽などの症状が出現します。手足の血流が悪くなることによって、以下のような症状が現れます。
冷たさやしびれ
特に足の指や手足の先端に感じることが多く、皮膚の色が赤みを帯びたり、紫色に変化したりすることもあります。
痛み
- 歩くと足が痛くなり、休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行):特に、病変が膝の動脈よりも足先側に生じるため、「土踏まず」に痛みが出ることが特徴的です。
- 安静時の痛み:進行すると、安静にしている時でも手足に強い痛みが現れ、夜間の睡眠が妨げられることもあります。
えぐれた状態になる(潰瘍)、組織が腐ってしまう(壊疽)
血流が悪化することで、手足の指、特に爪の周りに傷ができやすくなり、潰瘍や壊疽が出現することがあります。
皮膚病変
手足の血管の表面に沿って、赤や茶色の斑点が移動しながら現れる「遊走性(ゆうそうせい)静脈炎」という静脈の炎症を伴うこともあります。
バージャー病の原因
バージャー病の原因は何がありますか?
原因は不明ですが、喫煙との関連が深く、四肢の血管の炎症が関連していると考えられています。
原因は不明ですが、喫煙との関連が深く、四肢の血管の炎症が関連していると考えられています。バージャー病の原因はまだはっきり分かっていませんが、喫煙が病気の発症や進行に強く関わっています。この病気は特に20代から40代の喫煙する男性に多く見られますが、近年は喫煙する女性の増加に伴い、女性患者も増える傾向にあります。
喫煙を続けると、病状が悪化し、手足の切断が必要になる可能性が非常に高まります。そのため、禁煙は治療の最も重要な第一歩とされています。喫煙以外にも、以下のような要因が病気に関与している可能性が指摘されています。
これらの要因がどのように病気につながるかの詳しい仕組みは、まだ研究が進められている段階です。
バージャー病の検査・診断
バージャー病のセルフチェックはできますか?
解説欄の自己チェックの目安となる初期症状をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
バージャー病には、自己チェックの目安となる初期症状があり、該当する場合は速やかに専門医を受診してください。下記のような症状がある場合は、速やかに受診を検討しましょう。
冷たさやしびれ
特に足の指や手足の先端に感じることが多く、皮膚の色が赤みを帯びたり、紫色に変化したりすることもあります。
痛み
- 歩くと足が痛くなり、休むとまた歩けるようになる(間欠性跛行:かんけつせいはこう):特に、病変が膝窩(しっか)動脈(膝裏の動脈)よりも末梢に生じるため、「土踏まず」に痛みが出ることが特徴的です。
- 安静時痛:病状が進行すると、安静にしている時でも手足に強い痛みが現れ、夜間の睡眠が妨げられることもあります。
潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)
血流が悪化することで、手足の指、特に爪の周りに傷ができやすくなり、皮膚がえぐれてしまう状態(潰瘍)、組織が腐ってしまう状態(壊疽)が生じることがあります。
皮膚病変
手足の血管の表面に沿って、赤や茶色の斑点が移動しながら現れる「遊走性(ゆうそうせい)静脈炎」という静脈の炎症を伴うこともあります。
これらの症状に気づいた場合は、血管の病気を専門とする血管外科や循環器内科を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけでバージャー病かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
バージャー病と診断されたら余命はどのくらいですか?
バージャー病の余命は一般的に良好で、日本人では通常の人と差がないとされています。
バージャー病の余命は通常の人と差がないとされています。これは、バージャー病が主に手足の末梢(体の中心から遠い部分)の血管に影響を及ぼし、心臓や脳などの主要な臓器を直接侵すことがまれであるためです。
しかし、この病気で最も注意すべきは、喫煙を続けると病状が進行し、生活の質が著しく低下する可能性があることです。病気が悪化すると、血の巡りが悪くなることによって、手足の指先に潰瘍(皮膚がえぐれた状態)や壊疽(組織が腐った状態)が生じ、最終的には手足の切断が必要になることもあります。禁煙は、病気の進行を防ぎ、症状を落ち着かせるための最も重要な治療であり、これを継続することで、病気の活動性を抑え、より良い生活を送ることが期待できます。
長期的な観察では、がん、心不全、脳梗塞など、他の病気が原因で亡くなるケースも報告されています。これは、バージャー病自体が直接命を奪うのではなく、喫煙などの共通のリスク要因を持つ他の疾患が影響している可能性があります。
バージャー病の治療・対処法
バージャー病への対処法は?
まずは医療機関を受診してください。
バージャー病は治りますか?
禁煙により病状の進行を抑え、寛解を目指すことができますが、完治は難しいとされています。
バージャー病は、一度発症すると完全に治すことは難しいとされています。 しかし、この病気で最も重要で、治療の基本となるのは、徹底した禁煙です。
喫煙を続けると、病状が進行して手足の指先などに潰瘍(皮膚がえぐれる状態)や壊疽(組織が腐ってしまう状態)が生じ、最終的には手足の切断が必要になる危険性が高まります。禁煙を継続することができれば、病気の症状が落ち着き、病気の活動性が低下して症状が軽くなる、あるいはほとんどなくなる状態を目指すことが可能です。
禁煙は、病気の症状を和らげ、病気の進行を抑えるためにも必須の要素とされています。生命に関わる予後(今後の見込み)は比較的良好ですが、禁煙ができない場合は病状が進行する危険が高くなります。したがって、完治は難しいものの、禁煙を継続し、病気の進行を抑え、活動性を管理することがバージャー病の治療の目標となります。
バージャー病の場合、主にどのような治療をしますか?
禁煙が最も重要で、薬物療法、血行再建術、交感神経遮断手術などが行われることもあります。
禁煙が最も重要であり、薬物療法、血行再建術、交感神経遮断手術などが行われることもあります。バージャー病の治療において、最も重要で、治療の第一歩となるのは、完全に禁煙することです。喫煙を続けると病状が悪化し、手足の切断につながる可能性が非常に高まりますが、禁煙できれば多くの患者さんは切断を免れます。
禁煙に加え、以下の治療法が検討されます。
薬物療法
- 血流を改善するための薬剤が使われます。例えば、血をサラサラにする抗血小板薬(シロスタゾールなど)や、血管を広げる作用のある血管作動性薬(プロスタグランジン製剤など)があります。
- 標準的な薬物治療や血行再建術が難しい潰瘍には、血管の成長を促す遺伝子治療薬(肝細胞増殖因子〈HGF〉をコードする薬剤)も保険適用となっています。
血行再建術
安静にしていても痛みが強い場合や、潰瘍・壊疽がある場合など、血流が非常に悪い時に検討されます。
- バイパス術:詰まった血管の迂回路を人工血管や患者自身の血管で作ります。
- 血管内治療(カテーテル治療):細い管(カテーテル)を使って、詰まった血管を広げます。この治療は繰り返し必要になることもありますが、潰瘍の治癒や手足を守るのに役立ちます。
交感神経遮断手術
- 血行再建が難しい重度の虚血性潰瘍や痛みに使われます。交感神経の働きを抑えることで血管を広げ、痛みを和らげることを目指します。
疼痛管理
- 強い痛みがある場合には、鎮痛薬の投与や、場合によっては、痛みを和らげるために足指の切断が選択肢となることもあります。
切断術
- 上記の治療でも改善が見られない潰瘍や壊疽が進行し、日常生活に大きな支障をきたす場合には、手足の切断がやむを得ない選択となる場合もあります。
また、患部の保温や清潔を保ち、外傷を避けるといった生活指導も重要です。専門医に相談し、適切な診断と治療法を選択することが必要です。
受診の目安・何科を受診するべきか
バージャー病が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
バージャー病が疑われるような症状がある場合、速やかに専門医を受診してください。
手足の冷え、しびれ、痛み、または皮膚の変化といったバージャー病が疑われる症状がある場合、速やかに専門医を受診してください。バージャー病は、主に手足の血管に炎症が起きて詰まり、血流が悪くなることが特徴です。特に喫煙する20歳代から40歳代の男性に多く見られ、喫煙が病気の発症や進行に深く関わっています。
この病気の初期には、手足の冷たさやしびれ、皮膚の色調変化(指や足の皮膚が赤色や紫色に変化)、痛み(歩くと足が痛くなり休むとまた歩けるようになる、特に足の裏に痛みが出る)などの症状が出現します。病気が進行すると足の切断が必要になったりする可能性もあるため、このような症状が見られる場合は、早期の診断と治療が非常に重要です。
他の血管炎などの病気との区別を含め、適切な診断と治療法を選ぶためには、専門医(循環器内科、血管外科など)への受診が強く推奨されます。
バージャー病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
バージャー病が疑われる場合、血管外科または循環器内科の受診が適切です。
バージャー病が疑われる場合、血管外科または循環器内科の受診が適切です。バージャー病は、手足の血管が炎症によって詰まる病気であり、末梢動脈疾患の一つに分類されます。そのため、血管疾患の専門医がいる医療機関を受診することが重要です。
血管外科
血管疾患に対して手術や血管内治療を行う専門科です。バージャー病のような血管閉塞や狭窄に対する血行再建術(血流を改善する手術)の検討や、切断術が必要になる場合の治療を行います。
循環器内科
心臓や血管の病気を内科的に診断・治療する専門科です。バージャー病の診断や、薬物療法による血流改善、そして病気の原因となる動脈硬化のリスク管理なども行います。
バージャー病の診断には、他の血管の病気との鑑別も必要であり、専門的な画像診断や検査が求められます。該当する症状があれば早めに専門医に相談しましょう。
バージャー病の専門医がいる近くの病院はありますか?
バージャー病の専門医がいる病院を見るバージャー病の薬
バージャー病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
バージャー病の薬物療法では、血をサラサラにする薬や血管を広げる薬が主に使われますが、禁煙が最も重要です。
バージャー病の薬物療法では、血をサラサラにする薬や血管を広げる薬が主に使われますが、禁煙が最も重要です。副作用については、薬により異なります。薬物療法としては、主に以下の種類が用いられます。
血をサラサラにする薬(抗血小板薬)
血液が固まるのを防ぎ、血管が詰まるのを防ぐ目的で使われます。シロスタゾールなどが該当します。副作用としては、出血しやすくなることや動悸などの症状が現れることがあります。
血管を広げる薬(血管作動性薬)
PGE1製剤(アルプロスタジル、リマプロスト)やPGI2誘導体(イロプロスト)などが挙げられます。これらは血流を改善することで、手足の冷えやしびれ、痛みを和らげることを目指します。副作用としては動悸やほてりなどが出現することがあります。
遺伝子治療薬
一般的な薬での効果が不十分で、手術が難しい場合に、「血管の成長を促す新しい薬(肝細胞増殖因子HGFをコードする薬剤)」が使用されることがあります。副作用としては、浮腫の悪化、悪性腫瘍や網膜症などのリスク上昇が懸念されます。
これらの薬は、禁煙を継続することを前提に、症状の改善や悪化の防止を目的として使用が検討されます。
対処法・セルフケア
バージャー病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
バージャー病では、禁煙が最も重要です。
バージャー病の患者さんが日常生活で特に気を付けるべきは、何よりも禁煙を徹底することです。喫煙を続けると、病状が進行し、手足の切断に至る危険性が高まることが報告されています。禁煙は、病気の症状を和らげ、生活の質の改善にもつながる、治療に欠かせない要素の一つです。
その他にも、以下のような点に注意が必要です。
患肢の安静と保護
強い痛みや潰瘍が生じている場合は、患部を休ませることが大切です。
肢位の調整
- 安静時の痛みが強い場合は、足先を下げる(下垂する)ことで痛みが和らぐことがあります。
- 夜間に足を持ち上げると痛みが増す場合は、ベッドの足元を少し下げて、膝から下を水平に近い状態にすると良いでしょう。
精神的ストレスの軽減
ストレスも病状に影響を与える可能性があるため、心身をリラックスさせることを心がけることも大切です。
長期的に見ると、喫煙は動脈硬化性疾患、悪性腫瘍、慢性閉塞性肺疾患などの合併症のリスクを高める可能性もあります。
バージャー病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬物療法が無効な場合、血行再建術、交感神経遮断術、血管新生療法などが検討されます。
薬物療法が無効な場合には、血行再建術、交感神経遮断術、血管新生療法などが検討されます。バージャー病において、薬物療法を続けても症状の改善が見られない、あるいは悪化してしまう場合には、血流を直接改善したり、痛みを和らげたりする治療法が検討されます。主な治療の選択肢は以下の通りです。
血行再建術(バイパス術・血管内治療)
足や手先の血流が非常に悪い状態(虚血症状)や、潰瘍(組織の損傷)がある場合に検討される手術です。バイパス術は、詰まった血管の迂回路を人工血管や患者さん自身の血管で作る方法です。バイパス術が難しい場合は、カテーテル(細い管)を血管に挿入し、風船などで血管を広げる「血管内治療」が検討されることもあります。ただし、病変の場所や性質によっては、これらの手術が難しい場合もあります。
交感神経遮断術
血行再建術が適用できない、痛みを伴う虚血性潰瘍が足の指や手の指に限られている場合に考慮されます。神経の働きを抑えることで血管を広げ、痛みを和らげることを目指します。
血管新生療法
標準的な薬物治療では効果がなく、かつ血行再建術も困難な場合に検討されることがあります。血管の新生を促す治療法で、特定の遺伝子治療薬が保険適用となっています。
肢切断
上記の治療を行っても、潰瘍や痛みが改善しない、広範囲の組織が壊死している、あるいは感染が制御できないといった重症な状況では、最終的な手段として、患部の切断が必要になる場合があります。
バージャー病に関連するその他の質問
バージャー病とビュルガー病は同じものですか?
はい、「バージャー病」と「ビュルガー病」は同じ病気を意味しています。
はい、バージャー病とビュルガー病は同じ病気を指しています。 バージャー病とビュルガー病は、どちらも「閉塞性血栓血管炎」と呼ばれる疾患の日本語表記です。主に手足の末梢にある動脈や静脈に、炎症を伴う血栓(血液の塊)ができて、血管を詰まらせてしまう病気です。
この病気は、特に喫煙との関連が深いことが知られており、30歳代から40歳代の男性に多く見られますが、女性も発症することがあります。最近の報告では、女性患者の割合が以前よりも増加傾向にあるとも言われています。
バージャー病の主な症状は、血流が悪くなることによって、手足の指先に潰瘍(皮膚がえぐれた状態)や壊疽(組織が腐った状態)が生じることです。この病気は命に関わる点では予後は比較的良好とされていますが、禁煙をしないと症状が進行し、手足や指の切断が必要になることがあります。
バージャー病は女性でもかかりますか?
はい、バージャー病は主に男性に多いですが、女性も発症することがあります。
はい、バージャー病は主に男性に多いですが、女性も発症することがあります。バージャー病は、主に手足の血管に炎症が起き、血栓ができて血管が詰まってしまう病気です。この病気は、30歳から40歳代前後の男性に多く見られるとされていますが、女性もこの病気にかかることがあります。
以前は、女性の患者さんは全体の1%以下と報告されていましたが、最近の調査では女性患者の割合が11%から23%に増えていることが示されています。バージャー病は喫煙と非常に深い関連があることが知られており、女性の喫煙習慣の変化が、女性患者の割合増加の背景にある可能性も考えられます。
バージャー病は閉塞性血栓血管炎と同じですか?
はい、バージャー病は閉塞性血栓血管炎と同じ疾患です。
はい、バージャー病は閉塞性血栓血管炎と同じ疾患です。この病気は、主に四肢の末梢にある動脈や静脈に、部分的に炎症を伴う血栓(血液の塊)ができて、血管を詰まらせてしまう血管の炎症性疾患です。
30歳代から40歳代の男性に多く見られ、喫煙と深く関連していることが知られています。症状としては、血の巡りが悪くなることにより、手足の指先に潰瘍(皮膚がえぐれた状態)や壊疽(組織が腐ってしまうこと)が生じることがあります。ときには、場所が移動する静脈炎(静脈の炎症)を伴うことも特徴です。
生命に関わる予後は比較的良好とされていますが、禁煙できないと病状が進行し、手足の指や四肢の切断が必要となることもあります。動脈硬化症や膠原病など、他の血管疾患と鑑別することが非常に重要です。
バージャー病について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「バージャー病」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 皮ふの色が青紫色になっていますか?
- 手足の皮ふが冷たいですか?
- 皮ふにただれている場所や、めくれている場所がありますか?
バージャー病に関連する病気・症状
この記事の監修医師
白石 達也 先生
東日本橋内科クリニック 内科・循環器内科
京都大学医学部卒。田附興風会医学研究所北野病院で臨床研修、仁生社江戸川病院で循環器内科医として勤務。Ubie社での勤務を経て、東日本橋内科クリニック院長。
- 更新日
- 2023/01/25
- 公開日
- 2020/09/03