手や指が痛い
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/26
「手や指が痛い」がどの病気に関連するかAIでチェックする
手や指が痛いという症状について「ユビー」でわかること
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「手や指が痛い」はどんな症状ですか?
手や指が痛いとは
「手指の痛み」とは、文字通り手の指に痛みが生じている状態のことをいいます。痛みに加え、患部が腫れて熱を持ったり、しびれを伴うこともあり、主に骨折や突き指などの外傷、へバーデン結節などの変形性関節症、関節リウマチや蜂窩織炎などが考えられます。ほとんどの病気は整形外科で対応可能ですが、関節リウマチは膠原病内科が、蜂窩織炎は皮膚科が対応している場合もあります。
「手や指が痛い」に関連する症状はありますか?
「手や指が痛い」のQ&A
- A.
更年期障害として手のこわばりが起こることがあります。関節リウマチや手根管症候群など、ほかの病気の可能性もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る更年期の女性は、手のこわばりが朝起こることはよくあります。更年期かどうかを調べるにはまずは産婦人科で相談する必要があります。
同じように朝の手のこわばりを感じる病気には、更年期以外にも関節リウマチなどの膠原病や手根管症候群があり、これらの病気のほうが一般的な原因としては多いです。関節リウマチ
さまざまな関節に炎症を起こして、痛みや腫れを起こす病気です。
複数の指の関節に症状を感じたり、足やひざ、肩などにも同じような症状を感じたりした場合には注意が必要です。膠原病には、他にも関節リウマチと同じような症状が起こる病気があります。手根管症候群
指先に繋がる神経が手首で圧迫されて指に痛みやしびれを感じる病気です。
夜中や明け方に症状が強くなる場合もよくあります。女性ホルモンの乱れや、手の使い過ぎが病気の原因とされます。 - A.
骨折や腱損傷などの怪我、ばね指などの腱鞘炎、軟骨がすり減る関節症が原因として考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る指が痛くて曲がらない場合には、以下のような原因が考えられます。
- 骨折や腱損傷などの怪我
- ばね指などの腱鞘炎
- 軟骨がすり減ってしまう関節症
骨折、腱損傷、ばね指、ヘバーデン結節に分類すると、以下のようになります。
指が痛くて曲がらない主な病気
骨折
指の付け根から指先まで、どの部位の骨が折れても、痛みと腫れを感じやすいです。
患部の早急な固定が必要となる場合があります。腱損傷
先の尖ったもので手のひら側を切ると、指を曲げるための腱が損傷することがあります。
この場合、腱をつなぐための手術を早急に行う必要があります。ばね指
指を曲げるための腱が炎症を起こす病気です。
痛みとともに曲げにくさを生じます。
この病気では、指を強く握り込むと炎症を起こした腱がひっかかりを生じて指を伸ばせない状態になり、ほどくと急に指が伸びるばね現象が見られます。へバーデン結節
指の軟骨がすり減ってしまう関節症の代表例です。
中年以降の女性に多く見られる病気です。
指の第一関節の軟骨がすり減ってしまい、周辺の変形や痛みが起こります。
ミューカシストと呼ばれる水ぶくれを伴うこともあります。 - A.
骨折や突き指などの外傷、へバーデン結節などの変形性関節症、関節リウマチや蜂窩織炎などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る変形や炎症が原因の病気では、痛みに伴って指の腫れが起こることが多いです。
ほとんどの病気は整形外科で対応可能ですが、医療機関によっては関節リウマチは膠原病内科が、蜂窩織炎は皮膚科が対応していることもあります。
あらかじめ医療機関に確認してから受診してみることをおすすめします。
指の痛みに伴って腫れを生じる病気のうち、代表的なものは以下の通りです。代表的な病気
骨折
指の付け根から指先まで、どの部位の骨が折れても、痛みと腫れを感じやすいです。
患部の早急な固定が必要となる場合があります。へバーデン結節
指の軟骨がすり減る関節症の代表例です。
中年以降の女性に多く見られる病気です。
指の第一関節の軟骨がすり減ってしまい、周辺の変形や痛みが起こります。
「ミューカシスト」と呼ばれる水ぶくれを伴うこともあります。関節リウマチ
関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが主な症状です。
両手や両足の指など、複数の関節に症状が起こります。
手の指では、第一関節に症状が起こることは稀で、第二関節や指の付け根の関節に症状が起こることが多いです。蜂窩織炎
手指の皮膚が細菌感染症を起こす病気です。
細菌の感染は爪周囲の傷などから始まることが多いです。
指の関節にまで腫れが及んでしまっている場合、神経や腱などの感染症に弱い構造が壊されてしまう前に、早急に抗生物質での治療を始める必要があります。 - A.
更年期になると、手の痛みやしびれ、朝のこわばりといった症状を感じることが多くなります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る更年期になると、手の痛みやしびれ、朝のこわばりといった症状を感じることが多くなります。
特に手のこわばりは、女性ホルモンの低下と関係している可能性があります。
なお、女性ホルモンとは必ずしも関係ないものの、更年期を迎える方の多い年代の女性によく見られる手の病気として、以下のようなものが挙げられます。また、朝のこわばりと指の関節痛を生じる病気としては、関節リウマチの可能性も考えられます。
これらの病気の可能性がある場合は、安易に更年期障害の症状と決めつけず、整形外科を受診しましょう。 - A.
手の指に痛みが生じている状態です。患部が熱を持ったり、しびれを伴ったりすることもあります。日常生活に支障をきたしやすい症状です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る文字通り、手の指に痛みが生じている状態を指します。
原因によって、力を入れたり一定の動かし方をしたりすることで痛みが強くなることもあれば、安静にしていても痛みを感じることもあります。
また、痛みとともに熱を持つ場合や、しびれを感じる場合もあります。
骨や関節、筋肉や腱、神経や血流、皮膚や爪などさまざまな要素が痛みの原因となります。
手指は家事や仕事、趣味、身だしなみなどで頻繫に使う部位です。
そのため、さまざまなタイミングや動作で痛みを生じ、日常生活に支障をきたしやすいという特徴があります。 - A.
長期間続く場合や、徐々に強くなる場合には病院を受診した方が良いでしょう。
解説手指の痛みが一時的なものであれば、ストレスや姿勢の影響などが考えられ、病院の受診は必ずしも必要ありません。
しかし、もし痛みが長期間続く、または強くなる場合は、何らかの異常が存在する可能性があります。特に、痛み以外の症状(感覚の異常、しびれ、動かしにくさなど)を伴う場合は注意が必要です。
例えば、へバーデン結節やブシャール結節では慢性的に手指の痛みが起こるものの、特に治療は必要とならないことが多いです。しかし、夜間の痛みや安静時の持続的な痛みが続く場合には関節リウマチやグロームス腫瘍など、他の病気である場合もあります。
これらの病気は早めに診断し、適切に対処することで改善が期待できるため、早めに専門の医師の診断を受けることが重要です。
また、長期的なしびれや不快感は生活の質に影響を与えるため、早めに病院やクリニックでの相談をおすすめします。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るL.J. Crofford. Best Pract Res Clin Rheumatol. 2015,29(01),147-155.
M.A. Lumley, et al. J Clin Psychol. 2011, 067(09), 0942-0968. - A.
骨や腱、関節の異常が考えられるため、整形外科を受診しましょう。
解説骨や腱、関節の異常が考えられるため、整形外科を受診しましょう。
指先にズキズキとした痛みを感じる場合は、指の周りに炎症を起こしている可能性があります。
炎症の原因には下記のようなものがあります。特に怪我をした後に始まった指の痛みでは骨折の場合があり、早急な処置が必要になる場合があります。また、爪や指の周りに赤みや熱を持っている場合、細菌感染症を起こしている可能性があります。この場合には早急な抗生物質による治療が必要となります。
怪我をしてからの場合や赤みや熱がある場合は早急に受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る一般社団法人日本手外科学会.“代表的な手外科疾患(手外科シリーズ)”..https://jssh.or.jp/ippan/sikkan/index.html,(参照 1899-12-30).
- A.
まずは整形外科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る指の関節が痛くなる病気や原因は下記のようにいくつかありますが、基本的には整形外科を受診しましょう。
痛風や関節リウマチが疑われる場合は、内科の受診が必要になる場合があります。また、更年期障害が関節痛に関係していると考えられる事もあり、この場合は産婦人科の受診が必要になることがあります。
- A.
足や顔にも症状がある場合には脳外科や神経内科を、それ以外の場合には整形外科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るジンジンやビリビリと感じる指先の痛みは、脳や腕から指先に走る神経の病気の可能性があります。
針で刺されるような痛みと感じる方もいます。全身に動かしにくさやしびれなどを伴う場合
脳神経内科を受診しましょう。
手の指にしびれのほかに、以下のような症状があれば脳の病気を疑う必要があります。- 同じ側の足のしびれや動かしにくさ
- 顔のしびれや動かしにくさ
- しゃべりにくさなど
代表的な病気には脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などがあります。
これらの病気は脳外科や脳神経内科で調べたり治療したりすることになります。片方の腕や手だけがしびれる場合
整形外科を受診しましょう。
感覚や運動に関係する神経は、脳から首を通り、腕や手に行き渡ります。この神経の通り道に原因がある病気では、指先にしびれを感じる場合があります。
この場合、整形外科で調べたり治療したりすることになります。首に原因がある病気
- 頚椎症(首の神経の通り道の障害)
- 頚椎椎間板ヘルニアなど
首から腕の間に原因がある病気
- 胸郭出口症候群など
肘に原因がある病気
- 尺骨神経麻痺など
手首に原因がある病気
- 手根管症候群(指先に繋がる正中神経の障害)など
- A.
いつから何かきっかけで痛むのか、どの辺りがどんなときに痛むのかなどを説明しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下について、手指の痛みが発生した理由を医師に説明していただくとスムーズです。
いつから痛みがあるか、きっかけがあったのか
痛みが最近になって急に起こったのか、きっかけとなる出来事があったのかなどを伝えるようにしてください。
どの辺りが痛むのか
手の指以外にも痛みやしびれを感じる箇所があれば、必ず伝えるようにしてください。
どのような時に痛みがあるのか
手指を動かした時だけ痛いのか、安静にしていても痛いのかなど伝えるようにしてください。
その他
同時期に始まった他の症状(熱が出たなど)や変わったことがないか伝えるようにしてください。
- A.
皮膚の様子の明らかな変化などがなければ、まずは整形外科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る怪我や手指の使いすぎが原因と考えられる場合、まずは整形外科を受診しましょう。
ただし、病気の程度が重症で専門的な治療が必要な場合には、手外科専門医を紹介されることがあります。
手外科専門医は、手の外科治療について深い知識と経験を有する整形外科または形成外科の専門医です。
また、皮膚に異常が見られ、皮膚の病気ややけどが痛みの原因と考えられる場合には、皮膚科を受診しましょう。 - A.
怪我の痛みで手指を動かせない、患部が腫れて熱を持っている、脳の障害が疑われるといった時は早めに受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手指の痛みはさまざまな原因で生じますが、特に骨折や靭帯損傷などの怪我や細菌感染症が原因となっている場合、早急な治療が必要となります。
また、痛みとともにしびれや動かしにくさが急に出現した場合、脳の障害の可能性もあります。
上記の病気が疑われる時は早急に受診しましょう。受診の目安
怪我をした後に痛みで指が動かせない
骨や靭帯、腱の損傷をきたしている可能性があります。
受診して適切な治療を受けなければ、損傷が広がっていっそう重症化しまうおそれがあります。指が赤くなり、腫れて熱を持っている
細菌感染症の可能性があります。
特にペットなど動物に噛まれた後に症状が出た場合は要注意です。
細菌感染症では、抗生物質による治療を行わないと回復が進まず、より広い範囲に感染が広がってしまうことがあります。
特に指の周りには腱や神経が多く、これらの部位は感染に対する抵抗が弱いため、大きな後遺症につながることがあります。脳の障害が疑われる
手だけでなく顔や同じ側の足にも痛み・しびれ・動かしにくさなどを感じる場合、中枢神経(脳)の障害である脳卒中などの可能性があります。
特に生活習慣病や不整脈がある方は注意が必要です。
急いで医療機関を受診して適切な治療を行わなければ、大きな後遺症につながるおそれがあります。 - A.
手指が痛みで動かしにくいなど、日常生活に支障が生じているようであれば、一度受診してください。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下のような場合には受診を検討したほうがよいと考えられます。
受診の目安
急に症状が起こった
手指の痛みはさまざまな原因で生じますが、急に症状が始まった場合には、骨折や細菌感染症などの可能性が疑われます。
これらの病気は早急な治療が必要となるため、なるべく早く受診するようにしましょう。怪我などによる痛みが続いている
怪我をして骨や靱帯、腱などに損傷があるにもかかわらず、痛みを我慢して手指を使い続けると、損傷が広がって重症化するおそれがあります。
適切に対応すれば重症化を防げる場合も少なくないため、無理せず早めに受診しましょう。細菌感染が疑われる
細菌感染症では、抗生物質による治療を行わないと回復が進まず、より広い範囲に感染が広がってしまうことがあります。
特に指の周りには腱や神経が多く、これらの部位は感染に対する抵抗が弱いため、大きな後遺症につながることがあります。
特に、指が赤く腫れて熱を持っている場合や、ペットなど動物に噛まれた後に症状が出た場合、急いで受診するようにしましょう。最後に
上記3つ以外のケースでも、適切な治療による症状改善が見込める場合は少なくありません。
手指の痛みによって日常生活に支障をきたしているようであれば、ぜひ一度受診を考えてみましょう。 - A.
手指の痛みに対して自分でできる即効性のある対処法は、ストレッチやマッサージ、湿布です。
解説手指の痛みを軽減するための即効性のある対処法として、以下のような方法があります。
ストレッチ
まずはストレッチが効果的です。指や手首を優しく動かし、伸ばすことで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。
具体的には、手を広げて指を一本ずつひっぱる、または手のひらを上に向けて手首を優しく反らせるストレッチを行うと良いでしょう。マッサージ
次に、マッサージも有効です。痛みを感じる部分を優しく揉みほぐすことで、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善します。特に、手のひらや指の間、手首周りを軽くマッサージすることが推奨されます。
湿布の使用
さらに、湿布の貼り付けも試してみる価値があります。痛みのある部分に湿布を貼ることで痛みを軽減することができます。
これらの方法を試すことで、手指の痛みを一時的に和らげることができるでしょう。ただし、痛みが続く場合や他の症状を伴う場合は、専門の医療機関での診断を受けることが重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るL.J. Crofford. Best Pract Res Clin Rheumatol. 2015,29(01),147-155.
M.A. Lumley, et al. J Clin Psychol. 2011, 067(09), 0942-0968. - A.
痛みの出る原因によってはテーピングによって症状を緩和できる可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る痛みの原因が腱鞘炎や関節症、小さな怪我である打撲や捻挫の場合、テーピングによって症状を緩和できる場合があります。
ただし、症状の改善がなければ整形外科を受診しましょう。
また、指が曲がらないほど痛む場合にも、無理せず受診するようにしましょう。
指が痛くて曲がらない場合、以下のような病気が原因として考えられます。- 骨折や腱損傷などの怪我
- ばね指などの腱鞘炎
- 軟骨がすり減る関節症
- A.
お湯などで温めながら、患部の周辺を優しくマッサージしましょう。血流をよくして予防に努めることも大切です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る凍瘡(とうそう;一般的には「しもやけ」)は、手足の指や鼻、耳などの体の末端に起こりやすい病気です。
これらの部位はそもそも血流が滞りがちなため、一日の気温の上下(寒暖差)に血管が対応しきれずに血流不全を生じ、痛みやかゆみ、赤みを起こすことがあります。
対処法としては血流をよくすることが効果的です。
例えば、患部周辺をお湯などで温めながら優しくマッサージしてあげることで痛みが和らぎます。
また、体質的にしもやけになりやすい方の場合、予防に努めることも大切です。
具体的には、以下のような工夫をして、外出時に血流が悪くならないようにしてみましょう。- 保温効果の高い手袋や靴下を使用する
- マスクや耳当てで鼻や頬、耳を覆う
予防に努めても症状が繰り返されてしまうといった場合は、一度お近くの皮膚科を受診してみましょう。
- A.
手指の使いすぎが痛みの原因の場合、できるだけ安静にしましょう。テーピングやサポーターの使用も有効な場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る腱鞘炎や軟骨がすり減る関節症など、手指の使いすぎが原因となる病気の場合、安静にすることで症状が改善する場合があります。
また、指先に力を入れる作業や細かい作業は、症状を悪化させることが多いため、なるべく控えることが望ましいです。
安静にしても十分な症状の改善が見られない場合には、テーピングやサポーターなどの使用も有効な場合があります。 - A.
ストレスが原因で手指の痛みを感じる可能性があります。
解説ストレスは身体にさまざまな影響を及ぼすことが知られています。
例えば、へバーデン結節やブシャール結節は手指の痛みを起こす主な原因です。これらはストレスに伴い痛みが増幅する可能性があります。
加えて、ストレスにより不安や抑うつといった精神的な状態が引き起こされると、身体の感覚が過敏になり、痛みを感じやすくなることもあります。
このように、ストレスはさまざまな形で痛みに関与しているため、長期間続く場合は医療機関での診断を受けることが重要です。心身のケアを行い、ストレスを軽減することが健康維持につながります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るL.J. Crofford. Best Pract Res Clin Rheumatol. 2015,29(01),147-155.
M.A. Lumley, et al. J Clin Psychol. 2011, 067(09), 0942-0968. - A.
指先そのものに原因がある病気と、指先に繋がる神経が違う場所で障害される病気とがあります。
解説指先そのものに原因がある場合と、指先に繋がる神経に違う場所で原因があって痛みを感じている場合があります。神経が原因の痛みの場合では、ジンジンやビリビリといった痛みであったり、しびれを感じたりすることも多いです。
指先そのものに原因がある場合
指先には骨や腱、靭帯、皮膚、爪などの部位があり、さまざまな原因が痛みに繋がります。
原因ごとの病気の例は以下のとおりです。怪我
- 指の打撲
- 指の捻挫
- 末節骨骨折
- 腱損傷
- 靭帯損傷
- 爪の脱臼
やけど
- 熱傷
細菌感染症
- 爪周囲炎
- 蜂窩織炎
関節の炎症
軟骨のすり減り
- へバーデン結節(第1関節の軟骨のすり減り)
骨や爪の腫瘍
- 骨腫瘍
- グロムス腫瘍(爪の下にできる腫瘍)
指先に繋がる神経に原因がある場合
神経に原因がある病気は大きく分けて2種類に分かれます。
脳に原因がある場合
手の指にしびれが始まった際に、同じ側の足にもしびれや動かしにくさなどの症状がある場合や、顔のしびれや動かしにくさ、しゃべりにくさなどがあれば脳の病気を疑う必要があります。
代表的な病気には脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などがあります。首や腕、手などに原因がある場合
首から手の指先につながる神経を末梢(まっしょう)神経と呼びます。末梢神経の通り道に原因がある病気では、指先にしびれを感じる場合があります。
首に原因がある病気
- 頚椎症(首の神経の通り道の障害)
- 頚椎椎間板ヘルニアなど
首から腕の間に原因がある病気
- 胸郭出口症候群など
腕に原因がある病気
- 橈骨神経麻痺など
肘に原因がある病気
- 変形性肘関節症(肘の軟骨のすり減り)
- 尺骨神経麻痺など
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る一般社団法人日本手外科学会.“代表的な手外科疾患(手外科シリーズ)”..https://jssh.or.jp/ippan/sikkan/index.html,(参照 1899-12-30).
- A.
指先の関節が変形して痛みを伴う場合には、変形性関節症(へバーデン結節)の可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る動かした時の痛みと腫れたような変形が指先の関節(第一関節)にある場合、へバーデン結節の可能性があります。
へバーデン結節は、指の軟骨がすり減ることが原因である変形性関節症の代表例で、中年以降の女性に多いとされる病気です。
この病気は「ミューカシスト」という名前の水ぶくれを伴うこともあります。
なお、へバーデン結節は徐々に進行する病気で、変形や腫れ、痛みなどが急に生じた場合には、骨折など他の病気の可能性がないか注意しましょう。 - A.
朝に手がこわばる、両方の手が痛いなどの症状があれば、関節リウマチの可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る関節リウマチの主な症状は、関節の痛みや腫れ、朝のこわばりです。
特に両手や両足の指など、複数の関節に症状が起こる場合が多いです。
手の指では第一関節に症状が起こることは稀で、第二関節や指の付け根の関節に症状が出ることが多いのも特徴です。
また、ほとんどの人は手や足に症状が出ますが、膝や肘、肩にも症状が出ることがあります。
上記のような症状が見られる場合には、関節リウマチの可能性も考えられます。 - A.
神経の障害が疑われます。手根管症候群や肘部管症候群といった整形外科の病気のほか、脳卒中や糖尿病などの可能性もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手指に痛みやしびれがある場合、神経の障害が原因となっている可能性があります。
神経の障害部位によって、以下のような病気が考えられます。また、手だけでなく顔や同じ側の足にも痛み・しびれ・動かしにくさを感じる場合、中枢神経(脳)の障害である脳卒中なども疑われ、中枢神経の障害では、痛みよりはしびれのような症状がよく見られます。
特に生活習慣病や不整脈がある方は、手指の痛みやしびれを感じる場合、これらの病気に注意が必要で、左右の手足の末端にしびれがある場合には、糖尿病の可能性も考えられます。症状に応じて、適切な医療機関を受診しましょう。 - A.
転んだ拍子に手をついた、不注意で手指を強打した、手や指を使いすぎたなど、多くの原因が考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手や指は日常生活の多くの場面で使われています。
転んで手をついたり、不注意で手指を強打したりして痛めてしまうことは、運動中をはじめ日常生活のさまざまな場面で起こる可能性があります。
手指の場合、軽い衝撃でも骨や靱帯にまで損傷が及んでしまうことがあり、放置してしまうと治りにくくなるケースも多いです。
痛みがあり、原因にも心当たりがある時は、放置せず受診するようにしましょう。
また、長期間同じ作業を反復し続けることは、腱鞘炎や軟骨がすり減る関節症の原因になります。
以下のような作業が原因となりやすいため、過度の繰り返しには注意しましょう。手指の痛みが発生する主な原因
- 家事(洗濯・掃除・料理)
- 趣味(楽器演奏・刺繍・スマホ操作)
- 仕事(タイピング・事務作業)
- A.
骨折や腱損傷などの怪我や、手指の使いすぎによる腱鞘炎や関節症、神経の障害、細菌感染症や関節リウマチによる炎症などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る怪我のきっかけとして疑われる出来事があれば、まずは骨折や腱の損傷などを疑います。
家事や仕事・スポーツなどでの手指の使いすぎが関係しそうな場合には、腱鞘炎や軟骨のすり減る関節症などの病気を考えます。
また、指につながる神経が首や肘、手で障害を受けて痛みを生じることもあります。
その他、細菌感染症や関節リウマチ、痛風などによる炎症が原因で痛みを生じる場合もあります。
以下が代表的な病気となります。手指の痛みの代表的な病気
骨折や腱の損傷
- マレット変形(槌指)
- 手指骨折
- 伸筋腱や屈筋腱損傷
腱鞘炎
- ばね指
- ドケルバン病
軟骨がすり減る関節症
- へバーデン結節
- 母指CM関節症
神経障害
炎症を生じる病気
- 爪周囲炎や蜂窩織炎などの細菌感染症
- 関節リウマチ
- 痛風
- A.
痛み止め等が効果的な場合もありますが、判断に迷う時は医療機関を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る一般的に手指の痛みは、市販の痛み止めでも一時的に症状が緩和することが多いです。
使い過ぎが原因で痛みが出ている場合には、安静にしながら痛み止めを使用することが有効な場合もあります。
ただし、骨折や腱損傷などの怪我や細菌感染症では、早期の治療開始が重要となることが多いことに注意が必要です。
それ以外の病気でも、むやみに長引かせることで治療がスムーズに進まなくなることがあります。
判断に迷う場合は、医師の診察を受けましょう。
手や指が痛いという症状はどんな病気に関連しますか?
手や指が痛いという症状について、医師からのよくある質問
- これまでに【膠原病・リウマチ・自己免疫性の病気】と診断されたことはありますか?
- これまでに【痛風発作】と診断されたことはありますか?
- 患部は赤くなっていますか?
- 患部は腫れていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科