精巣上体炎は女性にうつる?どんな薬で治療する?何科に行く?

監修医師秋元 隆宏泌尿器科 / 東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学

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精巣上体炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

抗菌薬が中心で、痛み止めも併用します。薬によっては下痢や吐き気、まれに重篤な副作用があります。

精巣上体炎の治療の中心は、原因菌に合わせた「抗菌薬(抗生物質)」で、症状の緩和目的に解熱鎮痛薬などを併用することがあります。

主な治療薬は、以下の通りです。

抗菌薬

腸内細菌(大腸菌など)が原因と考えられる場合と、性感染症(クラミジア、淋菌など)が原因と考えられる場合で、使用する抗菌薬を変更します。また、長期的に同じ抗菌薬を使用すると、耐性菌が生じるリスクがあるので、改善の様子や、培養検査の結果をみて、適宜抗菌薬は変更します。抗菌薬は10~14日間程度の使用が推奨されています。

対症療法薬

痛みに対しては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬が使用されます。

副作用は、以下の通りです。

一般的な副作用

抗菌薬の一般的な副作用としては、すでに体にいる腸内細菌などにも効いてしまうため、下痢や軟便、吐き気、腹痛、食欲不振などが報告されています。 NSAIDsは腎機能の低下、肝機能の低下、長期使用による胃炎などが知られています。

重篤な副作用

薬が体と合わない場合は、薬疹やアレルギー症状が出ることがあります。また、抗菌薬の種類によってさまざまな副作用が出る可能性があるので、飲み始める前に、危険な副作用などについては医師や薬剤師に聞きましょう。

精巣上体炎は女性にうつるのでしょうか?

精巣上体炎そのものは伝染しませんが、その原因のひとつである性感染症は女性にうつる可能性があります

精巣上体炎自体は炎症であり、直接女性に「うつる」病気ではありません。しかし、精巣上体炎の主な原因菌として、大腸菌などの腸内細菌のほかに、クラミジアや淋菌などの性感染症を引き起こす細菌が挙げられます。

もし、精巣上体炎がこれらの細菌によって引き起こされている場合、性行為を通じて、これらの細菌が女性パートナーに伝染する可能性があります。

女性がそれらに感染すると、子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患(PID)、不妊、子宮外妊娠など、生殖器系に深刻な影響を及ぼすリスクがあります 。

また、性感染症が原因の場合は、症状がなくても感染している可能性があり、パートナーもすでに感染していることも多いので、パートナーも一緒に検査を受け、同時に適切な治療を受けることが大切です。

精巣上体炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

精巣捻転の可能性もあるので、早めに泌尿器科または救急外来へ受診しましょう。

精巣上体炎は放置すると敗血症や膿瘍化をきたし、最悪の場合はフルニエ壊疽(陰嚢の皮膚が腐ってしまう重い病気)に進行することがあり、若い世代では不妊の原因になることもあります。

また、同じように陰嚢痛を起こす精巣捻転は、発症後6時間前後で精巣が壊死する危険があり、緊急性があり、時間との勝負の病気です。

主にエコー検査で両者の判断ができますが、難しい場合は、手術にて診断する場合もあります。

そのため、急な陰嚢痛・腫れがあれば「様子見」は禁物です。昼間なら泌尿器科、夜間は救急外来へ直行してください。

精巣上体炎の場合は、早期に抗菌薬などの治療を始めれば、多くは治癒が期待できます。痛みが軽くても我慢せずに、できるだけ早く泌尿器科を受診しましょう。

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  4. 公開

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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