白っぽい便の原因や考えられる病気には何がありますか?
胆汁の流れを妨げる胆石やがん、ロタウイルスやコレラによる感染性腸炎などが原因として考えられます。
白っぽい便になる原因は、大きく分けて以下の2種類があります。
- 胆汁の流れが滞る
- 感染性腸炎
胆汁の流れが滞る
肝臓で作られた胆汁という消化液が腸内で食べ物に混ざることで、便の色は茶色になります。したがって、胆汁の流れが滞り、腸に流れなくなると、便は薄い黄色や白っぽい便になります。
胆汁が腸に流れなくなる主な要因は胆石とがんです。
肝臓から小腸につながる総胆管が胆石で詰まったり、胆管がんや膵臓がんによってせき止められると、胆汁が腸に流れることができず、白っぽい便になります。
胆石やがん以外では、炎症によって総胆管が狭くなる、十二指腸憩室(じゅうにしちょうけいしつ 十二指腸の壁の一部が袋状にふくらむ病気)が、総胆管を圧迫するなどの要因によって、白っぽい便になることがあります。
感染性腸炎
ロタウイルスやコレラによる感染性腸炎で下痢をすると、白っぽい便になることがあります。
日本でコレラに感染することはまれですが、ロタウイルスによる感染性腸炎は毎年のように発生しており、特に乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすいです。
5歳までの急性胃腸炎の入院患者さんのうち、40~50%はロタウイルスが原因と言われています。
ほかにも、肝炎や肝硬変など肝臓の病気によって胆汁をつくる機能が低下したり、消化管X線検査でバリウムを飲んだあとは、白っぽい便になることがあります。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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