白い便が出る
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/26
「白い便が出る」がどの病気に関連するかAIでチェックする
白い便が出るという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「白い便が出る」はどんな症状ですか?
白い便が出るとは
「白い便が出る」に関連する主の病気には、ウイルス性胃腸炎、潰瘍性大腸炎、先天性胆道拡張症などがあります。
「白い便が出る」のQ&A
- A.
脂肪の消化・吸収機能が低下している人が脂っこい食べ物をとると、白っぽい便が出ることがあります。
解説脂肪の消化・吸収機能が低下している人が脂っこい食べ物をとると、「脂肪便」が出ることがあります。
脂肪便の特徴は、以下のとおりです。- 乳白色~薄い黄色
- 水に浮く
- 脂っぽい見た目をしている
- 酸っぱい匂いがする
病気のない人でも、脂質の過剰摂取で一時的に脂肪便が出ることはあります。
しかし、脂肪便が続く場合は、なんらかの病気が隠れている可能性があるため、消化器内科を受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るE. Omer, et al. Nutr Clin Pract. 2024,39 Suppl 1,S6-S16.
難治性下痢症診断の手引き.Ⅰ 難治性下痢症診断アルゴリズムの解説 | 難治性下痢症診断の手引き.https://www.jspghan.org/idi/index.html(参照 2025-04-21) - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る白っぽい便が出たときは、胆石やがんなどが原因で、胆汁という消化液の流れが滞っている可能性があります。
また、胆汁の流れが滞ると、白っぽい便以外にも以下の症状が現れることがあります。- 白目が黄色い
- 皮膚が黄色い
- 尿の色がオレンジ色、褐色、茶色など濃くなった
白っぽい便を含めて、これらの症状が当てはまる場合は、消化器内科を受診しましょう。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、白っぽい便かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。 - A.
白っぽい便とは、通常より色が薄く、白や灰色がかった便のことです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る通常、肝臓でつくられる「胆汁」という消化液が腸で食べ物と混ざり合うことで、便は黄土色、茶色、こげ茶色などの色になります。
しかし、肝臓の病気や感染症が原因で胆汁がつくられなくなったり、肝臓から腸へ流れる胆汁が胆石やがんによってせき止められると、薄い黄色や、白や灰色がかった便になります。
白っぽい便は、正常な状態ではありません。放置せずに、必ず病院を受診しましょう。 - A.
乳幼児の場合は胆道閉鎖症や胆道拡張症、ロタウイルスによる感染性腸炎などの可能性があります
解説子どもの白っぽいうんちの原因としては、胆汁の通り道である胆管の奇形や、ロタウイルスによる感染性腸炎が考えられます。
胆管の奇形
肝臓でつくられた胆汁という消化液が腸内で食べ物と混ざり合うことで、便は茶色になります。
胆管の奇形によって胆汁の流れが滞ると、胆汁が腸に流れることができず、白っぽい便や薄い黄色の便になります。
乳幼児にみられる胆管の奇形として、胆道閉鎖症と胆道拡張症があります。
胆道閉鎖症とは、生まれて間もない赤ちゃんに発症する病気です。この病気では、胆管が生まれつきまたは生後間もなくつまってしまい、胆汁が腸に流れなくなります。
胆汁が腸に流れなくなると、便が白っぽくなる、白目や皮膚が黄色くなる、尿が濃い黄色や褐色になるなどの症状が出ます。
胆道拡張症とは、胆管が拡張することで胆汁の流れが滞ったり逆流したりする病気であり、乳幼児期に発症することが多く、まれに成人でもみられます。
白っぽいうんち以外の症状としては、白目や皮膚が黄色くなる、尿が濃い黄色や褐色になる、発熱、食欲低下、吐き気や嘔吐などがあります。ロタウイルスによる感染性腸炎
ロタウイルスによる感染性腸炎は、白っぽいうんちや下痢になることがあります。
ほかにも、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が起こることもあり、脱水がひどい場合は、点滴や入院が必要になります。
5歳までの急性胃腸炎の入院患者さんのうち、40~50%はロタウイルスが原因と言われています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本小児外科学会・日本小児栄養消化器肝臓学会ほか.先天性胆道拡張症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/12_08_028/(参照 2025-04-21)
ロタウイルスに関するQ&A.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/index.html(参照 2025-04-21)
葛西森夫ほか.胆道閉鎖症 診断の手引き.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/instructions/12_08_023/(参照 2025-04-21) - A.
白っぽい便は、がんによって起こることがあります。
解説肝臓でつくられた胆汁という消化液が腸内で食べ物に混ざることで、便の色は茶色になります。したがって、胆汁の流れが滞り腸に流れなくなると、便は白っぽい便や薄い黄色になります。
胆嚢がん、胆管がん、膵臓がん、十二指腸がんなどのがんが胆汁の流れを妨げると、白っぽい便が出ることがあります。
白っぽい便以外では、がんによって以下の症状が引き起こされる可能性があります。白っぽい便やこれらの症状が出現した場合は、消化器内科を受診しましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るB. Gondal, et al. Semin Intervent Radiol. 2016, 33(4), 253-258.
国立がん研究センター.胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん)について.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/about.html(参照 2025-04-21)
国立がん研究センター.膵臓がんについて.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/pancreas/about.html(参照 2025-04-21) - A.
胆石やがんなどが原因で、胆汁という消化液の流れが滞っている可能性があります。
解説肝臓でつくられた胆汁という消化液が腸内で食べ物に混ざることで、便の色は茶色になります。しかし、胆汁の流れが滞り腸に流れなくなると、便は白っぽい便や薄い黄色になります。
胆汁が腸に流れなくなる原因としては、以下の病気があります。総胆管結石
コレステロールやビリルビンからなる胆石が、総胆管(肝臓から十二指腸につながる管)で詰まると、胆汁が腸に流れることができず、白っぽい便になります。
総胆管結石の症状は、白っぽい便以外にお腹が痛い、背中が痛い、発熱、吐き気・嘔吐などの症状があります。がん
胆嚢がん、胆管がん、膵臓がん、十二指腸がんなどのがんが胆汁の流れを妨げると、白っぽい便が出ます。
総胆管結石と同じく、お腹が痛い、背中が痛い、発熱、吐き気・嘔吐などの症状が起こることがあります。
胆石やがん以外では、炎症によって総胆管が狭くなる、十二指腸憩室(じゅうにしちょうけいしつ :十二指腸の壁の一部が袋状にふくらむ病気)が総胆管を圧迫するなどの要因によって、白っぽい便になることがあります。
ほかにも、肝炎や肝硬変などの肝臓の病気によって胆汁をつくる機能が低下する、消化管X線検査でバリウムを飲むなどの原因によって、白っぽい便になることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本消化器病学会. 胆石症診療ガイドライン2021(改訂第3版). 南江堂. 2021
Elizabeth Rajan, M.D..“White stool: Should I be concerned?”.Mayo Clinic.https://www.mayoclinic.org/white-stool/expert-answers/faq-20058216 ,(参照 2025-04-21). - A.
胆汁の流れを妨げる胆石やがん、ロタウイルスやコレラによる感染性腸炎などが原因として考えられます。
解説白っぽい便になる原因は、大きく分けて以下の2種類があります。
- 胆汁の流れが滞る
- 感染性腸炎
胆汁の流れが滞る
肝臓で作られた胆汁という消化液が腸内で食べ物に混ざることで、便の色は茶色になります。したがって、胆汁の流れが滞り、腸に流れなくなると、便は薄い黄色や白っぽい便になります。
胆汁が腸に流れなくなる主な要因は胆石とがんです。
肝臓から小腸につながる総胆管が胆石で詰まったり、胆管がんや膵臓がんによってせき止められると、胆汁が腸に流れることができず、白っぽい便になります。
胆石やがん以外では、炎症によって総胆管が狭くなる、十二指腸憩室(じゅうにしちょうけいしつ 十二指腸の壁の一部が袋状にふくらむ病気)が、総胆管を圧迫するなどの要因によって、白っぽい便になることがあります。感染性腸炎
ロタウイルスやコレラによる感染性腸炎で下痢をすると、白っぽい便になることがあります。
日本でコレラに感染することはまれですが、ロタウイルスによる感染性腸炎は毎年のように発生しており、特に乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすいです。
5歳までの急性胃腸炎の入院患者さんのうち、40~50%はロタウイルスが原因と言われています。
ほかにも、肝炎や肝硬変など肝臓の病気によって胆汁をつくる機能が低下したり、消化管X線検査でバリウムを飲んだあとは、白っぽい便になることがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るElizabeth Rajan, M.D..“White stool: Should I be concerned?”.Mayo Clinic.https://www.mayoclinic.org/white-stool/expert-answers/faq-20058216 ,(参照 2025-04-21).
ロタウイルスに関するQ&A.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/index.html(参照 2025-04-21) - A.
白っぽい便の治療や予防方法は、原因によって異なります。
解説白っぽい便の原因によって、治療や予防方法は異なります。
胆石、がん、ロタウイルスによる感染性腸炎が原因で、白っぽい便になった場合の治療や予防方法は以下の通りです。胆石
胆石が肝臓から十二指腸につながる総胆管に詰まり、胆汁という消化液の流れを妨げることで、白っぽい便になることがあります。
この場合、側視鏡という特殊な内視鏡を使って、総胆管に詰まった胆石を取り除きます。
また、内視鏡を使用せずに、手術で取り除く場合もあります。
胆石のリスクとしては、カロリー・動物性脂肪の過剰摂取、肥満、高脂血症などがあります。
したがって、健康的でバランスのとれた食事や適度な運動を心がけることが大切です。がん
胆嚢がん、胆管がん、膵臓がんなどのがんが胆汁の流れを妨げ、白っぽい便になることがあります。
治療はがんのステージ、全身状態、年齢、持病の有無など、さまざまな要素を考慮して、総合的に判断します。
がんのリスクとしては、喫煙、飲酒、肥満、糖尿病などがあります。
したがって、喫煙や飲酒を控える、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけることが大切です。ロタウイルスによる感染性腸炎
特に乳幼児期(0~6歳ころ)にロタウイルスに感染すると、白っぽい便になることがあります。
ロタウイルスには抗生物質が効かず、有効な抗ウイルス薬もありません。
脱水を防ぐための水分補給が重要です。脱水症状がひどい場合には、病院で点滴をする必要があります。
予防方法として、ロタウイルスのワクチンがあります。2020年10月から、公費で受けることができる定期接種となりました。
ワクチンの接種については、かかりつけの小児科に相談しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るElizabeth Rajan, M.D..“White stool: Should I be concerned?”.Mayo Clinic.https://www.mayoclinic.org/white-stool/expert-answers/faq-20058216 ,(参照 2025-04-21).
ロタウイルスに関するQ&A.厚生労働省,https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/index.html(参照 2025-04-21)
国立がん研究センター.胆道がん(胆管がん[肝内胆管がんを含む]・胆のうがん・十二指腸乳頭部がん).国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/biliary_tract/index.html(参照 2025-04-21) - A.
消化器内科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便が白っぽくなる場合、肝臓、総胆管(胆汁という消化液が流れる管)、膵臓、十二指腸などの病気が疑われます。
病院では、血液検査で肝機能に問題がないかを確認したり、必要に応じて超音波検査やCT検査、内視鏡検査などを行います。
これらの検査は消化器内科が専門としているため、白っぽい便が出た場合には消化器内科を受診しましょう。
健康な人でも、脂っこい食べ物のとり過ぎで、脂肪分の豊富な白っぽい便が一時的に出ることはあります。
しかし、白っぽい便が続く場合はなんらかの病気が隠れている可能性があるため、放置せずに必ず消化器内科を受診してください。
白い便が出るという症状はどんな病気に関連しますか?
白い便が出るという症状について、医師からのよくある質問
- 吐き気や嘔吐がありますか?
- お腹の痛みがありますか?
- 食欲がなく、食事量が減っていると感じますか?
- 周囲(学校や職場、家庭など)に同じような症状の人がいますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科