抑うつの原因として、どのような病気が考えられますか?
うつ病などの精神的な病気が原因となることが多いです。
「抑うつ」症状をきたす原因としては、下記のような精神的な病気が知られています。
重篤気分変調症
怒りっぽさが持続し、極端な行動を繰り返す症状で、12歳までの子供によく見られます。児童では抑うつが怒りとして表れることがよくあります。重篤気分変調症を示す方は、青年期や成人期になるとうつ病や不安症を呈しやすいと言われています。
うつ病
抑うつ気分や、興味や喜びの喪失が2週間以上続く他、以下の症状が見られます。うつ状態を示さなくなる時期もありますが、大半は繰り返します。
- 食欲の増減
- 不眠または過眠
- 疲労感
- 無価値感
- 罪責感
- 思考力や集中力の減退
- 死についての思考
双極性障害
抑うつと躁(気分の高揚、開放的または易怒的になる)の両方がみられます。躁が現れる前は、うつ病など抑うつを呈するほかの疾患との区別が難しいです。
持続性抑うつ障害
抑うつ気分がほとんど一日中続く状態が、長く継続して(成人では2年以上、子どもでは1年以上)見られると診断されます。
月経前不快気分障害
月経開始前のおよそ2週間前から、以下の症状のうち少なくとも5つの症状が認められ、かつ月経開始後数日以内に軽快する場合、診断されることがあります。
器質性精神障害
身体疾患が原因で抑うつを呈することがあります。原因となる疾患としては、脳梗塞、脳腫瘍、パーキンソン病、甲状腺機能低下症、慢性肺疾患などがあげられます。
物質・医薬品誘発性抑うつ障害
抑うつ気分や、興味や喜びの減退が、ある種の薬や化学物質の使用中もしくは離脱期間(使用を中止したり使用量を減らしたりしている時期)に見られます。
適応障害
自分が置かれた環境や病気に対してうまく適応できず、抑うつ気分や不安感などの感情面の症状や、全身の倦怠感や不眠といった行動面の症状を呈する病気です。ストレス因がなくなると6ヶ月以内に症状が治まるのが特徴です。
心的外傷後ストレス障害
トラウマ的になるような出来事に遭った後に、抑うつなどを起こすことがあり、「心的外傷後ストレス障害」と呼ばれます。
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
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