食べても満腹感がないのはなぜですか?
消化管ホルモンの働き、早食い、ストレスなどの影響で、満腹感が得られにくいことがあります。
食べても「満腹にならない」と感じる理由には、消化管ホルモンの働き、食事のスピード、ストレスなどが関係しています。
特に重要なのが、消化管から分泌されるPYYやGLP-1といった「満腹ホルモン」の分泌です。これらのホルモンは、ゆっくり食べることでより多く分泌され、満腹感を強く感じられるようになります。
逆に、早食いをするとこれらのホルモンの反応が弱くなり、体が「お腹がいっぱい」と感じにくくなります。また、柔らかくて噛む回数が少ない食べ物や、味や食感の刺激が少ないものも、満足感が得られにくい原因になります。また、心理的ストレスも食後に満腹感がえられにくくなる一因となります。
この理由としては、慢性的なストレスがコルチゾールというホルモンの分泌を増加させ、このコルチゾールの影響で食欲が亢進して満腹感が得られにくくなるというメカニズムが考えられています。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
Luba Sominsky et al.“Eating behavior and stress: a pathway to obesity”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24860541/,(参照 2025-06-06).
Alexander Kokkinos et al.“Eating slowly increases the postprandial response of the anorexigenic gut hormones, peptide YY and glucagon-like peptide-1”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19875483/,(参照 2025-06-06).
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