胃酸過多による胃もたれの対処法はありますか?
胃酸分泌抑制薬、消化管運動機能改善薬、食習慣の見直し、姿勢の工夫などの対処法があります。
胃酸の出すぎ(胃酸過多)による胃もたれには、以下のような対処法があります。
胃酸分泌抑制薬
胃酸の出すぎによって起こる不快感や胃もたれをやわらげます。
- ファモチジン(ガスターⓇ)
- オメプラゾール(オメプラールⓇ)、ランソプラゾール(タケプロンⓇ)、ラベプラゾール(パリエットⓇ)、エソメプラゾール(ネキシウムⓇ)
- ボノプラザン(タケキャブⓇ)
消化管運動機能改善薬
胃腸の動きを整えて、食べたものをスムーズに腸へ送ることで、胃もたれの改善が期待できます。
- アコチアミド(アコファイドⓇ)
- メトクロプラミド(プリンペランⓇ)、ドンペリドン(ナウゼリンⓇ)
- モサプリド(ガスモチンⓇ)
食習慣の見直し
食べ過ぎや脂っこい食事は、胃に負担をかけ、胃もたれの原因になります。食べ過ぎず、脂っこい食事も控えめにしましょう。
刺激物(辛いもの、アルコール、コーヒーなど)は胃酸の分泌を刺激するため、胃もたれがある場合は避けましょう。
姿勢の工夫
食後すぐに横になると、胃の内容物や胃酸が逆流しやすくなり、症状が悪化することがあります。
食後は上半身を少し起こした姿勢で、リラックスして過ごすことが大切です。
これらの方法を試しても改善しない場合や、胃もたれを繰り返す場合は、胃潰瘍や胃がんなどの病気が隠れている可能性もあります。早めに消化器内科を受診して、必要に応じた検査や治療を受けましょう。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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