いくら飲んでも喉が渇くうえにトイレが近い原因はなんですか?

中枢性尿崩症、腎性尿崩症、心因性多飲症、糖尿病の可能性が考えられます。

解説

「いくら飲んでも喉が渇くうえにトイレが近い」という症状は、多尿・多飲症候群と呼ばれ、以下のような病気が原因として考えられます。

1. 中枢性尿崩症

中枢性尿崩症は、抗利尿ホルモン(AVP)の分泌不足により、腎臓で水分の再吸収がうまくできなくなり、薄い尿がたくさん出る病気です。水分が失われ、強い喉の渇きを感じ、水をたくさん飲みます。

2. 腎性尿崩症

腎性尿崩症は、腎臓がAVPに対して反応しなくなることで起こります。中枢性尿崩症と同様に薄い尿がたくさん出て、喉の渇きと多飲が生じます。

3. 原発性多飲症(心因性多飲症)

喉の渇きの感覚が異常になり、病的に多量の水分を摂ることで発症します。体内の水分バランスが崩れ、多尿となります。精神疾患(例えば統合失調症)に関連して起こることが多いですが、健康な人でも不安やストレスなどが誘因となり、発症することがあります。

4. 糖尿病

高血糖状態が続くと、腎臓が余分な糖を尿に出そうとするため、尿がたくさん出ます。体内の水分が失われ、喉の渇きを感じ、多飲となります。喉が渇くからといって、甘いジュースをたくさん飲んでしまうと、ソフトドリンクケトーシスや高浸透圧高血糖症候群を起こし危険です。

公開日

最終更新日

医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科

濵﨑 秀崇 監修

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