いくら飲んでも喉が渇く原因や考えられる病気には何がありますか?

いくら飲んでも喉が渇く原因には、中枢性尿崩症、腎性尿崩症、精神疾患が関連する心因性多飲症の3つがあります。

解説

「いくら飲んでも喉が渇く」場合、体の水分バランスに関わる病気が考えられます。多尿・口渇症候群の可能性があり、以下のような病気が考えられます。

中枢性尿崩症

脳の視床下部(体温調節やホルモンの分泌など生命活動の司令塔)で作られ、下垂体後葉という場所から分泌される抗利尿ホルモン(AVP)が不足する病気です。AVPの分泌が低下すると多飲・多尿が起こります。頭部外傷、脳腫瘍自己免疫による炎症、手術、妊娠(一過性)、遺伝子異常などが原因となります。

腎性尿崩症

腎臓がAVPにうまく反応しなくなり、体内に水分を貯めることができず、尿としてどんどん排出してしまう病気です。リチウムなどの薬剤、抗菌薬、高カルシウム血症、低カリウム血症、慢性的な腎臓の病気、遺伝子異常などが原因となります。

心因性多飲症

精神疾患や習慣が原因で水分を摂り過ぎて、血清浸透圧(血液の濃さ)が低下し、AVPの分泌が抑制されてしまう状態です。

3つの病気を鑑別するために、水制限試験やデスモプレシン負荷試験を行いますが、血液検査でコペプチンを測定することが、診断に有用であると報告されています。

公開日

最終更新日

医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科

濵﨑 秀崇 監修

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